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2 りく

幼稚園。それは楽園。



おはようございます。りくです。

昨日から幼稚園に通っているんです!もう楽園でした!さいこうでした!だって周りが男の子しかいないんですよ!


わたしの憶測なのですがこの幼稚園は男児だけの幼稚園だと思います。この国では男の子が少ないので男性の方が狙われるらしいです。だから安全のためにほとんどの幼稚園や学校などが男の子は男の子だけというスタイルみたいですよ!最高ですね!


昨日は入園式だけだったので誰とも話せませんでしたが今日からはずんずんいこうと思います!

あーわくわくしてきたなぁ〜可愛い男の子もいたし〜



「りっくん〜お迎えが来たわよ〜」



ママが呼んでます!お迎えが来たみたいですね



「はーい!いまいきますっ」



可愛いブレザーに着替えたのでカバンを持ってママの元に向かいます。



「やっぱりりっくんは世界で一番可愛いわっ」


「ありがとうママっ!大好きだよ!」



わたしはそう言いながらお家を飛び出しました!いざ楽園へ!

お家を出ると黒い車が停まってます。いかにも高級そうな車です。昨日も驚きましたがこの車で送り迎えしてくれるのですよ!しかもこの車一台で2人しか乗せないんです、広々と使えるようにとのことですよ。男子性格悪くなりそうですね?



「おはようございますっ」


「おはようございます、こちらにどうぞ〜」



優しそうなお姉さんがドアを開けてくれます。この人が運転手さんですね。お礼を言って車に乗り込むと1人の男の子が乗ってました。少しつり目でキリッとしてるイケメン君ですね。少し長い髪は綺麗にセットされてるようです。わたしのタイプではないけど仲良くしておきたいですねーむふふ。



「おはよう、友達になろう!」



「はぁ!?いきなりだなお前…まぁこれから一緒に通うことになるんだし友達になるのは普通だけどさ」



おっと、今世になってから思ってることをなんでも言ってしまうようになったんですよねーこれって結構やばい?



「あ、いきなりごめんね?僕はりく。君の名前はなんて言うのー?」



「俺は彰人。まぁよろしく」



はい友達ゲーット!わたし最高!このまま好きなテレビやお菓子など子供の話題で仲良くなりましたとも!車の中だけでわたし達は親友と呼べるほど仲良くなったのです!好きな食べ物はカレーらしいよ!



と、幼稚園に着いたみたいですね!運転手さんに車から降ろしてもらってあきとくんと一緒に教室に向かいながらお話。あーしあわせかも



「お前面白いやつだよな、いずれは俺の親友になれるかもしれないぜ」



おっとまだ親友じゃないみたいですね。

わたしの勘違いみたいです、、、



「あ、そうだよね。僕はもう親友だと思っちゃってたよ…ごめん」



「っ…まぁべつに今すぐ親友にしてやってもいいけど」



「ほんと!?やったーありがとっ大好きだよあきくん!」



「ま、まぁな。はやくいくぞ」



あきとくんが早足になったのでわたしも少し急がなきゃ!入園して早々にほもだち…じゃなくて友達ができるなんてしあわせだなぁーむふふ





今日は友達が2人も増えたよ!隣の席のユキくんとも友達になれました。

ユキくんは優しそうなおっとりした感じの子でした。ひとりでぼーっとしてたから話しかけたんだ〜。それから好きな本の話をしたらわたしが昔医学生だったときに読んでた本とかの話が出て来て焦りましたよ!ユキくんは頭がいいみたいです。わたしも今の年で考えると天才ですけどね!もしかしてユキくんも転生したのかな?



「それじゃまた明日」


「ばいばい!あきくんまたね」



車では今日のこと思い出してたからあきとくんとあんまり話してなかったなー明日からはお家に帰ってから考えよっと!



お家からカレーの匂いがします!うーお腹減ってきたなぁ〜



明日もいい日になりますように











「えっ!?」


「な、なんだよお前!俺はこいつに言ってるんだよ」


こんにちはりくです。

今はすごい場面に遭遇してます。知らない男の子が知らない男の子に疲れたからマッサージしろと言ってるんです!そりゃ声を出してしまいますよ!


「あ、ごめんなさい。どうぞ続けて!」


「お、おう。よし、ほらはやくしろよ」


「…わかったよぉ・・・」



なんだかものすごくやりたくなさそうですけど、なんだかものすごく観てたいのではやくしてください!


男の子が男の子の肩を揉みます・・・なんてやらしい!あの小さな可愛らしい手で首元をスリスリ…鎖骨なんか触ったらぁぁああ



「あああ!うるせぇなあ!お前なんなんだよ気持ち悪いからあっち行けよ」



「ごめん、あ、あの僕がマッサージしようか?」



もう耐えられません。わたしにもさせてください!



「…いや、やめとくわ。お前ももういいわ着いてくんなよ?」



そう言ってあの男子はいなくなってしまったのです。わたしも触りたかったのにいいいい!



「ありがと…」



あら、こっちの男子かわいい。ちょっとわたしにもマッサージしてほしいなぁ〜ぐふふ



「あ、マッサージしたりない?僕にしてみる??」


ゴツンッ



いてて、頭を叩かれたようです。誰だこのわたしに喧嘩を売ってるやつ…



「いじめてないであっちで遊ぶぞ」



あきとくんでした。子供の気は変わりやすいのでわたしもあっちでの遊びにもう夢中!あっちで何するの!あちっちってどっち!



「なにするのー?はやくあっちいこーどこー?」



はぁっとため息が聞こえたような気もしますがあきとくんを追い越して遊び場を探し始めました。あ、あっちに積み木がある!面白そう!

あれ?わたしってこんな子供だったっけ?

まぁいっか楽しければ!

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