その後2 ※最終話 後書き付
夜。
二人の男が火事現場。
試衛館高校の武道場跡に来ていた。
「あーん、近藤君、この傷跡・・・」
「あぁ、かなりの剣筋だ・・・この分だと、沖田も覚醒したのかもしれない」
「すると、相手の田中は・・・やはり撃剣師範の、あの田中寅蔵か?」
「そうだろう。彼も覚醒していたのかもしれない」
「ふっ、遅かれ早かれ、やはりこちらの時代に多くの奴がくるのかもしれないな。
腕が鳴るぜ」
「・・・・」
「土方君、この傷、君ならつけられるか?」
「分からねーな」
「さすが沖田といったところか・・・・」
「だなー」
「最強の剣が蘇るか・・・新撰組の復興も近いのかもしれない」
「都大会で、沖田の高校とあたる。怪我でどうなるかはわかねーけど。
当たった時に全力で倒す。次は本気をだしてもいいかもしれないしな。
この刀で・・・」
土方は腰につけている鞘から刀を抜く。
それは数ヶ月前に盗まれた刀。
『和泉守兼定』。
新撰組副長、土方歳三の愛刀だった。
◇
とある一室。
暗い部屋の中で、パソコンの画面が煌々と輝いている。
画面に映るのは、燃える建物の姿。
炎の中で二人の男が戦う姿。
何倍にもスロー再生したことで、ほんの少しだけ映る二人の姿。
「面白い・・・この動き・・・縮地か・・・・」
動画を見ている者は、軽く呟く。
机の傍には、妖刀『零式虎鉄』が添えられていたのだった。
【終わり】
ここまでお読み下さりありがとうございます。
短い連載 (1章の倍程、6万文字)でしたが、無事完結しました。
・本作 (2章)について
最初は1章の後書きにあった通り、「有村グループ虐殺編」を書いていたのですが
(沖田と彩が計画立てて、有村グループに『ざまぁ』する話です。
彩が有村さんにコップの水をかけて張り手をする、というような悪役令嬢風の話です)
しかし・・・
なんか違うな・・・と感じまして、今の形になりました。
最早タイトルの「寝取られ」関係なく。
「なろう」っぽい異世界チートや悪役令嬢も出てこない、現代剣客バトルです。
(どうしてこうなった・・・)
本作のテーマといいますか、書きたかった事は・・・
2章冒頭にあった通り、「燃える夜の学校で、新撰組と刀で斬りあう」でした。
「覚醒無双」等中2MAX展開で「熱くてスカッとする話」これがやりたかったです。
続きについては未定ですので、完結にしております。
書きたいテーマが見つかりましたら、書くかもしれません。
では、失礼します。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
※9/7 新連載始めました↓
「チートスキル「美容整形」持ちの俺は、目立ちたくないのにハーレムに」
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