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-決行









やっぱり








今夜だ…











このまま


夜間逃避行を決行しよう







幸いにも


お客様のアポも

早まった








いつもと変わらず

黒のスカートスーツに

身をかため


仕事鞄には


勿論、お客様との

契約書類





いつもより


少しお洒落な

黒網タイツ





そして


鞄のファスナーの

中には


この日のために

用意していた新しい下着を入れた











旦那からは


今夜も夕飯はいらないメールがきていた




また


朝帰りか、明日もいないんだろう







娘は、友達の家に

泊まりに行った












やっぱり



今夜行こう…










旦那には


一応、仕事から

そのまま、帰らないメールを送信して



仕事先のお客様の家へ車を走らせた














1000キロは、離れて

いるだろう






このまま

今から車を走らせれば

明日の朝には

つくと思うと










気持ちが高鳴って


お客様との話しも

やけに

心地よかった











彼へは



今夜、行けるかもしれないと


連絡を取り合っていた






そして


夕方


決行する電話をいれた








『行くね…』










『待ってるから…』











二人とも


これだけで

充分だった











期待感と



嬉しさと


少しの不安に


胸が 張り裂けそうだった












やっと…






逢える











明日の朝には


この助手席に


彼が乗り込んでくるのだ














一年前に


SNSで巡り逢った彼






感性や好きなものが同じだったせいか


お互い、blogを

開いた瞬間




はじめての一言に


不思議に惹かれあい


そして


心の支えに自然と

想いを重ねていった










色々な障害はあったけど




蒼い糸は繋がって…




信じてよかった













携帯の中だけだった

彼を…明日


感じられる







彼の、体温を

指先に感じられる







やっと






やっと…













今宵




妖艶な猫の目の


月の エナジーを


満たしながら…









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