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580年  作者: ジェノ
1/8

0話:失敗人類

・本作は、ファンタジー好きの男子中学生(07現在)が考えたものであり、科学的に考えてかなり可笑しい面もある事と思うが、その辺にはあまり突っ込まないで欲しい。

・ついでにいうと、今回の話以降、流血描写等が含まれる場合があるため、注意すること。

西暦2057年、旧約聖書解読により創世記の真実が判明。

その真実とは、

「神が全てを創造した」

「生物は自力で進化した」


という両理論の中間を行くものであり、

「全ての生物は霊的な創造主が創り、一定のタイミングで創造主が形質変化の選択肢を複数与え、それを個体毎に選択し、変化した」

というものであった。


これにより進化論者・創造論者の勢力は共に衰退していった。

これが「選択論(せんたくろん)」である。

それでも世は未だに「進化」と言う言葉を好んで使う。



 西暦2587年、地球温暖化により北極・南極は完全に消滅した。

更に、陸地は現在の1/3になり、陸上・淡水域の生物の約80%が完全に絶滅。→「26世紀大絶滅」

残った生物は異常気象や環境汚染から逃れるために異常な進化を開始。→「生命改革」


人を喰うほど巨大な虫

陸を歩く蛸

背に翼を持った蛇

巨大なビルさえも押し倒す蒲公英(タンポポ)

恐竜のような亀

電化製品を操る烏

火を吐く蝿


そんな人類の敵が増えた中でも、やっぱり人間はどんどん増え続ける。

しかし幸い物を作る技と知恵を持っていた人間は、地上を捨てて空に新たなる大陸を作り出す。→「天空大陸(スカイ・ガイア)」「Heaven(ヘヴン)-2587」

日本とアメリカが主導権を握り、世界各国が空への進出を目指す。→「天空進出」

瞬く間に天空大陸は世界中の空を埋め尽くした。

地上では植物達の殆どが死に絶えたが、極僅かな一部の種は驚異的な進化の元に、光合成を捨てた。

草食動物達は巨大化し、自分達を食い殺す植物に対抗するため、極端な大型化・小型化を図る。


一方天空大陸では、人間達の怠け心が社会問題になっていた。

此処でまたも日本とアメリカの技術者達が一丸となって、それを解決する。

人間より格下の存在とする為に、その容姿は獣と人の中間か、獣そのものの姿とされた。

人類の奴隷、CB(Clockwork Beast)の誕生である。

日本の「ウメダ」「アカカズ電気」のCBは高性能で、主に民間用に製造される。アカカズ電気の魚型は音楽ダウンロード機能もついており、水中活動には必要不可欠な存在。

アメリカの「メカファイターズ」のCBは軍用で、肉食獣や肉食爬虫類を模したものが多い。

中国の「黄金流星社」のCBは上記3社の真似。


此処で、更に進化する生物工学と機械工学。

最終的にCBを構成する物の中で、骨格・頭脳以外の全ては生物のものとなった。

生物の飯を喰い、生物の様に話す。→「完全進化パーフェクト・エヴォリューション

しかし、成長・老化はせず、感覚器官と生殖器はあるが生殖能力も無い。

骨格はどんな衝撃にも耐えられる絶対的な金属で、頭脳は高性能の人工頭脳。

生殖器や感覚器官を持つのは、CB同士の愛の行為や、獣好きの欲求処理に用いられるため。


高度な感情を持つということは、自己表現力が豊かな反面、反発を起こすこともあるということ。

以前、役立たずはスクラップにしていたが、予算の問題や反対する集団、人道的問題等から地上に捨てて養うことにした。

捨てられたCB達は、人間から解放されて自由だと考えている。

巨大なハロゲンライトで照らされるこの街の薄暗さは不快だし、馬鹿みたいに強い動植物共には何時喰われるか解らないが、人間に縛られるよりはマシだと思った。


この物語は、人間の実に身勝手な考えで造られ、捨てられた獣達の物語である。

結構現実的な話ではあると思いますよ。

まぁ、少しフューチャー・イズ・ワイルド入ってますが。

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