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豚と咎姫の由縁

(葉月)

「訳分かんねぇ!」

「おい!豚!!」

「お前神無月ちゃんに手ぇ出したら分かってんだろうな!!」


 豚に睨みを利かせて釘を刺す葉月。

 それにしても、咎姫(とがひめ)とはよく言った物だ。


 私事、皐月(さつき)には秘密が有り

その秘密と言うのが、私はかつて人を殺した事が有る。

 

 父は私が小さい頃から酒飲みで何かにつけて

私や母に暴力を降っていたゲス野郎だった。

 そんな父でも、母は孰れ立ち直って元の優しい父に戻ってくれると

私に言って聞かせ続けた。

 だがその淡い期待は最悪の形で打ち砕かれる。

 それは……私がまだ小学校高学年、今の神無月ちゃんと同い年ぐらいの頃、

その日、母は夜勤で遅くなり家には父と私だけだった為、

また絡まれる前にと夜の八時には床に就いていた。


 眠って居ると、何やらゴソゴソとした感覚がする物の気にせずに眠って居ると、


 ブヂュ!


 激しい下半身の痛みと共に飛び起きると、まだ幼かった私の上に

父が覆い被さって居た、

 当時は黙ったまま暗闇で父が私の下半身に何かを突き刺している

事だけが分かったが、何をされていたのかまてば理解出来ずに居た。


 それからと言う物、母が夜勤で遅くなる度に父は

暗闇に紛れて何かを私に突き刺し続け、最後には熱くドロドロした何かを

流して行ったので、申し訳程度に傷薬でも塗って行ってくれてるのかと

思ってた。


 それからだ、私の身体に変化が訪れたのは、

授業中に突然気持ち悪くなって吐き出してしまい

 食べ過ぎている訳でも無いのに、段々お腹が大きくなり、

男子達からはデブだの何だと散々馬鹿にされた。


 その数ヶ月後、激しい腹痛で目が覚めて

喉から火が出る勢いで叫び声で叫けび、股間を鏡で覗き込むと中から物凄く

大きな肉の塊が内臓を(ねじ)りながら這い出てくる感覚を味わいながら

 何時間も掛けてその肉塊を産み落とした。

 その真っ赤な肉塊は、オギャーオギャーと大泣きをする物の

この子をどうしたら良いのか分からない。


 すると寝ていた父がやかましい!と怒鳴り付けて来て

如何したら良いかを尋ねると、ロッカールームにでも捨てて来いと言われ、

 言われるがままに大泣きするその子をロッカーの中へ入れた。


 数日後、赤ん坊を入れたロッカールームから

赤ちゃんの死体が発見されたとニュースで報道されていた。

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