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そしてGは現れる
ある奇跡的に助かった兵士の証言
「召喚」その一言で逆賊の足下から赤い魔方陣が広がり突撃中の騎兵隊が魔方陣に吹き飛ばされる、術者は意識を失い倒れた為に団長は好機と観ていたが魔方陣は障壁の様に堅固で魔法師団の「解呪」も効果がなく脈動する魔方陣は一層不気味であった、魔方陣にいくら攻撃を仕掛けても剣も槍も矢も通らず魔法も効果的でなかった、脈動は次第に激しくなりピークを迎えるその時中心部が崩落し「ゲート」が出来ると“それ”が逆賊を握り現れた、忘れる事は出来ない“悪夢”が。
ーそれは黒々として角と翼の無い背鰭のある二足歩行のドラゴンの様なモノー
それは背鰭を光らせブレスで周囲の我々を蹂躙し止めとばかりに尻尾で凪ぎ払った後、国境を超えて山脈の先に消え失せた、国境警備隊と騎兵隊は全滅、ワイバーン隊も搭乗者1名を除き壊滅、王国史上最悪の敗退として歴史に残るであろう事件である