悪口という名の被害者Ⅰ
⚠注意⚠
・この話は1話が短いです。
・作者は初心者です。
春、私は中学生になった。新しい制服、新しいクラス。何もかもが輝くはずだった。なのに…。
去年、クラスに嫌いな人がいた。数年前までは仲良くしていたんだけれど、その人の悪い噂を聞いてしまい、段々と嫌いになっていった。今では、顔や声を思い出す度にイライラしてくる様だった。「早くクラス替えをして、あいつのことを忘れたい。そして、こんな思いは二度としたくないな。」
先生も私があいつの事が嫌いだと知っているし、それで何度も学校を遅刻したことも心配してくれた。教師という立場の上で当然なのかもしれないが、親に話すと軽く流され、友達と話すと悪口になると思っていた私には、とても嬉しかった。
なのに。
入学式の日、昇降口の新クラスの張り紙を見て、私は失望した。「失望」と言うと大げさに聞こえるかもしれないけど、本当にその言葉がピッタリだった。
嫌いな、あの由梨愛と同じクラスだったのだ。
しかもクラスに友達はおらず、私はぼっちに近かった。でも、唯一去年部活で一緒だった人、真美がいたので、今年は真美と話そうと決めた。
クラスに入ると、さっそく真美が話しかけてきてくれた。
「おー、優杏おはよ〜。席ここだよ〜。」
と言って、自分の後ろの席を指さす。
「おー、真美の後ろじゃん、やったね。」
「うん!」
私がよっこらしょと鞄を下ろそうとした時、真美が「いえーい!」と、手をパーにしてこちらに向けてきた。どうやらハイタッチらしい。ハイタッチなんて最近してなかったからちょっと戸惑いながらやると、真美は嬉しそうに微笑んだ。
今日から始まるんだ。中学1年3組が。
初めて見るみんなの制服姿を眺めながら、心の中でそう呟いた。
読んでいただきありがとうございます。
さあ、どうなっていくのやら。




