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君の為に戦う  作者: 深白
1/1

プロローグ

辺境の里に声が聞こえない。


あたり1面は血の海となり、賑わっていた欠片もない。


その中の一つの民家にたった1人の生存者がいた。


5歳になったばかりの少女だ。


少女は血で手を染め呆然と死体を呆然と見つめていた。


死体はつい先程まで父親であった。


その少女の手にはナイフが握られている。


その状況から少女が父親を殺し、里の衆も殺したことが容易に分かる。


そこに外部の侵入が入った。


「お前が殺ったのか?」


青年が尋ねた。


少女は口を動かさず首だけで肯定した


「そうか・・・少女よ」


青年は少女の血だらけの手を握った。


「俺とともに来るか?」


・・・


少女は静かに頷いた。


これから少女・・・深白の物語は始まった。


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