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更新遅くてすみません。
なかなかあちらが楽しく……こちらのお話が浮かびませんで……
あちらを優先してるので仕方がないと思っていただきたいです。
黒板に白い文字が、どんどん書き連ねられていく。僕たちはただそれを自分なりにノートに写していく。今は世界史の授業だ。でも正直僕はそんなに好きじゃない。過去の事を学ぶのは大事だけどね。なんか、虚しくなる。この時この人はどんな気持ちだったんだろうと、ふとそう思ってしまうから。
授業が終わるまであと30秒。今日も1分持たなかったねと、前の席で寝ている奴の背中をペンの先っぽで突く。チャイムが鳴ると同時に起きた彼はそのまま起立、礼をした。全く、学校になにしにきてるんだろうね。こんなやつがこの学校の生徒会長だというんだから驚きだよ。
「ふわ……静香、今日どこまで進んだ?」
「アメリカ独立宣言。教科書86ページ15行目までだよ」
「了解〜んじゃおやすみぃ!」
「清桜……」
少しはまじめにノートを取ろうって気がないんだろうか。前そう聞いたら別に先生はどうノートをまとめろと言ってはいないんだから、後で独自にノートを作るからいいと言っていた。そういう彼のノートの評価はA+なんだからむかつくなあ。いいんだそれでも先生。
「最近忙しいの?もうすぐ修学旅行じゃん」
「まーねー。だから授業中が一番寝れる時間なんだよ」
「それもどうかと思うけど。なんなら淳に手伝わせれば?淳書記でしょ?書記って何か仕事あるの?」
「あんまりないと思う。だから、良介に俺の手伝いはすでにさせられてるよ」
「あ、そうなんだ。え、それでも会長って仕事多いの?」
「まぁ……うん……」
あ、今何か口を濁したな。そういうのって何かわけあったりするんだよね。もしかして。
「会計君の仕事少し請け負ってるとか?」
「……」
「そっかー。そうなんだぁ~へぇ~」
「ちょ、俺何も言ってないじゃんか!」
あ、飛び起きたし。図星か。清桜には大切な子ってのがいるって前に聞き出したことがあるんだ。だって、あの顔で周りからキャーキャー言われてるのに、笑って流すだけなんてほかに誰かいるって思うのは当然じゃんね。僕そういうのすごく気になるんだから聞いたら、「居るんだ、何にも代えがたい大事な子がね」だってさ!うはっ、ってなったのは言うまでもないね。いいな、僕も淳にそういうこと言ってほしい。で、この学園にいて会計してるって言うのは聞いてたんだけど……僕まだ一度もあったことない。そこまで清桜が気に入ってるなら相当のかわいい子だと思うんだ。あ、男の子だけどね。この学園男子校だし。男装してまぎれてるなら別だけど、清桜も男だって言ってたしね。いいなぁ、可愛い男の子。僕も会いたいな。子猫な感じだったらさらにいいな。見た目がだけどね。僕は意外とかわいい系が好きだったりする。え、淳はかわいいのかって?たまにね、可愛いなって思うよ。子猫な感じじゃないけどね。それとこれはなんていうか別?って感じ。
「ねぇねぇ、今日生徒会室行ってもいい?」
「来て何するの?」
「淳に会いに」
「……本当は?」
「清桜のお気に入り君に会いに!」
「ダメ!絶対にダメ!」
「えーなんでだめ?」
「静香あったらすぐに抱きつきそうだから。俺でも最近抱きついてないのに」
「へぇ、そんなにかわいいんだ。淳に連れてきてもらおっかなぁ」
「拉致!?」
「監禁はしないよ」
ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!
ポケットに入れていた携帯が鳴り、楽しい清桜との会話を一時中断する。メールが来た。差出人は……淳か。
「はいはい、わかったよ」
「淳?」
「そ、お昼一緒に食べれるって返事。清桜は?そのこと食べないの?」
「俺昼休みも生徒会室にこもるからね。購買でパンかってそれ片手に」
「がんば。僕も購買だからなんかおごってやろう」
「えらそ」
今日の屋上はきっと、初夏のさわやかな風が吹いてるだろうな。
淳どこ行った?
清桜が出しゃばってすみません。
夕日よ昇れじゃ清桜たちの授業風景がでないので
こちらでそういうのも載せられたらいいと思います。
時期的には夕日よ昇れの修学旅行前です。
こうしてみると、会長の頑張りがわかると思います(笑)
次回は屋上でやっと淳と静香が絡みますね。
やっと……