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大切な人達  作者: 曹叡
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第八十六話

紗恵視点が三話で終わらなかった・・・。

 ありえない勘違いをした四森くんに連れられて神社に来ると5人の少年が1人の少年を取り囲んでいる現場に遭遇した、明らかにいじめてる様に見える


『 田中ぁ〜、今月分の上納金は持ってきたんだろうな、もし持ってきてないんなら俺のギャラクテ○カマグナムが炸裂するぜ。』


『 もう無理だよぉ・・・、お母さんにもバレそうだし・・・、お願いだからもう許して・・・。』


バキィ!! 田中くんと呼ばれた気弱そうな少年が言い終えないうちに相手の5人組のリーダーらしき男が田中くんを殴りつけた、そんな場面を見て黙って見過ごす様な四森くんじゃないのはよく知ってる、四森くんは私にその辺に隠れててと言い残し少年達に近づいていった、少年達も四森くんに当然気づく、四森くんは飄々と彼らに声をかけた


『 そのくらいにしとくんだな、それ以上その子に暴行を加えるなら俺はその子に加勢させてもらうよ。』


『 誰だよお前は! 痛い目に合いたくなかったらさっさと消えろバカ。』


四森くんは余裕綽々といった感じだけど5人を相手に勝てるのかな?


『 うわ〜、いかにも三下の雑魚が言いそうなセリフだなー、さっき君が言った言葉、そのまま返すよ。』


『 この野郎!! 人を馬鹿にするのも大概にしとけよコラぁ。』


リーダーの少年が号令をかけると5人が一斉に四森くんに襲いかかる、しかし四森くんの高速回し蹴りで瞬く間に一人が倒された


『 なっ・・・、空手かなんかやってやがるな! 汚ねえぞてめぇ! 』


『 別に空手とかやってないけどね・・・、それよりも5人で1人を脅してお金を巻き上げるのは汚くないのかい? お金が欲しいのなら自分で汗水たらして一生懸命に働くんだな、そしたら少しはお金のありがたみも分かるだろ。』


カッコいいセリフを言って四森くんは残る4人を威嚇する、でもまだ懲りてないみたいだった


『 うるせぇ! 金持ちから金を巻き上げて何が悪いんだよ!! だいたいお前には関係ねぇだろーが。』


『 確かに俺には関係ないよ、ただアンタ達の運が悪かっただけさ、俺に見られたんだからね、俺の目の前ではどんないじめもさせない・・・、絶対に!! 』


四森くん・・・、やっぱりまだ償いを探してるんだね、以前は自分もいじめる側だったから・・・、そのせいで1人の少年を自殺未遂まで追い込んでしまったから・・・


『 何をワケ分からん事を言ってやがる! おい田中! そいつをやっちまえ、そしたらもうお前から上納金は取らねえからよ。』


リーダー少年は田中くんを持ち出してきた、どうしようか迷ってる田中くんに四森くんは優しい口調ながらも厳しい事を彼に言う


『 田中くんだったっけ、君も分かってるんだろ、この連中がそんな約束なんて守らない事くらい・・・、君自身が強くならないとずっとコイツらからお金を巻き上げられるぞ、君が勇気を出せばきっと助けてくれる味方ができる筈だ、・・・少なくとも今、俺は君の味方だよ。』


やっぱり四森くんは私の思った通りの人だった、私だってそう思う、いじめられてる子がひとかけらの勇気を出せば・・・、きっと分かってくれる人がいる筈なんだから


『 おい田中ぁ、どうすんだよ! 早くそいつをやっちまえよ、またぶん殴られたいのか!! 』


『 ・・・嫌だ! 僕はもう君達の言う事なんて聞かない!! もう二度と上納金なんて渡さない!! 』


田中くんが勇気を出した瞬間だった、それを見た四森くんもニヒルな笑みを浮かべてる


『 ほぉ〜、強いお友達ができて調子づいてんなぁ、だったら思い知らせてやるよ、お前は永遠に俺達の奴隷だって事をなあ!! 』


4人は四森くんと田中くんに再び襲いかかってきた、四森くんが田中くんを後ろに下がらせ1人で立ち向かおうとする


『 まだ引き下がらないのか・・・、少しお灸を据えてやるかね。』


四森くんはまるで北斗四兄弟の次兄、ト○の如く静水のような動きで次々と四人組を倒していく、遂にはリーダー少年が1人残るだけになった


『 な・・・、何者なんだよお前は・・・。』


『 気にすんな、アンタ達が弱いんじゃない、俺が強すぎるんだよ。』


四森くーん、そのセリフは男○一号生の伊○臣人さんだよー、1人になったリーダー少年は完全に戦意を失ったみたいだった


『 わ・・・、分かったよ、もうそいつには何もしないから、だから殴らないで・・・。』


『 今まで散々田中くんを殴っておいてよくそんな事が言えるな・・・、どうする? 田中くん。』


『 もういいですよ、許してあげましょう、それよりもありがとうございました、アナタのお陰でほんの少しだけ勇気を持てた様な気がします、これからは僕もアナタみたいに強くなれる様に頑張ります!』


『 そっか、君がその気持ちを忘れなきゃきっと大丈夫だよ、それともしコイツらがまたちょっかい出してきたら俺に連絡してよ、携帯番号教えとくから。』


四森くんは田中くんから番号を教えてもらうと固まってるリーダー少年に軽く脅しをかける


『 という訳だから、今度田中くんに何かしたらパンツ脱がして全裸で女子校の校門に張りつけの刑にするからね。』


意外とお茶目な四森くんの脅しに何回も頷くリーダー少年、彼を置き去りにして四森くんと田中くんは私の隠れてる方に来て三人で神社から立ち去った・・・。

突然ですが仕事の関係で更新できない日があると思います、だけど必ず完結まで書き続けます、どうかお許し下さい。

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