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大切な人達  作者: 曹叡
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第七十六話

皆さんのお陰でPVが200000アクセスを突破しました、この小説にありがたい限りです。

 デートの準備を終えた私は先に玄関で待ってるお兄ちゃんの下へと急ぐ、玄関に着いたら待ちくたびれたっぽいお兄ちゃんが居た


『 お待たせっ、遅くなってゴメンねお兄ちゃん。』


『 やっと終わったんかぁ、そんなに準備に時間が掛かるのかよ、全く女って奴ぁ・・・。』


わかってないなあ、女の子が好きな人とのデートの準備にじっくり時間を掛けるのは当たり前の事なんだよ、それより今、私が気になるのは・・・


『 どうかなお兄ちゃん・・・、似合ってるかな?』


買ったばかりの薄いピンクのフレアスカートにお気に入りのレモン色のブラウス、それに短めの白ニーソも付け加えた今日の服装、以前に聞いたお兄ちゃんの好みをそのまま選んだから喜んでくれる筈なんだけど


『 あ・・・、ああ、似合ってるぞ、かわいいし大人っぽいし色気もあるし、正直見違えたよ。』


『 もー、お兄ちゃんったらぁ、妹を口説いてどうするのよー、そんないけないお兄ちゃんにはお仕置きしちゃうんだからー。』


お兄ちゃんの言葉に沸き上がる喜びを隠しきれない私はお仕置きと称してお兄ちゃんに抱きつきそのたくましい胸に顔をうずめる


『 おっ、おい、いきなり何だよ里奈、離れろって、恥ずかしいだろーが。』


慌てるお兄ちゃんの言葉を軽く聞き流して約10分はお兄ちゃんの感触を楽しんだ、私に抱きつかれてドキドキしてるお兄ちゃんもやっぱり萌えちゃうなぁ。


家を出て街道をお兄ちゃんと一緒に話しながら歩く、内容は昨日まで遊びまくった友さんの別荘での話題、またみんなと遊びたいな


『 それでねー、里奈の布団に夕奈ちゃんが入ってきてね、一緒に寝たいって言い出してさー、それで寝てみたらビックリだよ、意外と夕奈ちゃんって寝相が悪かったんだから。』


『 あの夕奈ちゃんがねー、あんまりそうは見えないけどなあ、でもそんなギャップも可愛らしいのかもしれないけどな。』


話しながらも私の腕はしっかりお兄ちゃんの腕に絡みつけてる、だってデートなんだから腕を組むのは当然だもん、はうー、幸せすぎて顔がニヤけちゃうよー


『 あのー、里奈さん? つかぬ事を伺うけどこの腕を離すつもりは当然ないのでしょうか・・・。』


お兄ちゃんはしきりに周りを気にしてる、誰かに見られるのが困るんだね、私は会っても構わないけど


『 あるワケないでしょ、今日はデートなんだからね、この腕は絶対に離さないよ、そんな事よりお兄ちゃん、これから何処行こっか。』


『 なにぃ、お前が決めてるんじゃないのかよ、俺はなんも考えてねーぞ。』


『 お兄ちゃんったらぁ、デートの行き先を女の子に決めさせるのはルール違反だよ、里奈はお兄ちゃんの決めたトコなら何処でも付いてくから好きなトコ言ってよ、なんだったらホテルでもいいから・・・。』


『 シャラーーップ、頬を赤く染めてアホな事言ってんじゃねえーっ!! なんだかお前が言うと冗談でも笑えないんだよ!! 』


お兄ちゃんってば、冗談じゃないんだけどな、私の初めてはお兄ちゃんにって決めてるんだよー、いつかお兄ちゃんがその気になるまで待ってるんだからね


『 とにかく行き先はお兄ちゃんが決めてよね、お兄ちゃんが単純に行きたい場所でいいからさ♪ 』


『 だったら本屋でいーか、ちょうど欲しい小説が今日発売日なんだよな。』


そんなワケでお兄ちゃんと本屋に向かう事になった、お兄ちゃんは金髪な外見の割に大の小説好きという可愛らしいギャップを持ってる、どれだけ妹を萌えさせたら気が済むのよー


『 おっ、あったあった、間に合って良かったぜ。』


お兄ちゃんが手に取った小説は歴史小説、私にはよく分からないけど三国志とかいう昔の中国のお話だった、何がそんなに面白いのか聞いてみると


『 やっぱり魅力的な人間達の生き様かな、一人一人の人生がカッコ良く見えるんだよ、それぞれの美学っつーかさ。』


好きな事を嬉しそうに語る男の子って何であんなに目がキラキラしてるのかな? でもお兄ちゃんがこうまで言うって事は面白い小説なんだよねきっと、今度私も見せてもらおっかな。


本屋を出た後は百円ショップでお買い物、今の百円ショップはいろんな物が売ってるから便利だよね


『 あー、あれ見てよお兄ちゃん、あのペアになってるコップ可愛くない? 2人で買おうよー。』


『 ペアかよ・・・。』


お兄ちゃんは気乗りしないみたいだけどこんな時は妹のリーサルウェポン、ウルウル上目遣いの出番だよ


『 お願いお兄ちゃん、里奈、どうしても欲しいの、ダメかな・・・。』


『 ・・・しゃあないな、分かったよ、買うから。』


案の定お兄ちゃんはすぐに買ってくれた、さっそく家で使っちゃうからね、満足して百円ショップを出ると一番会いたくない女に遭遇してしまった


『 あっ・・・、青ちゃん、里奈ちゃん・・・。』


そこに居たのはあの前田理子だった。

貴志や真司の趣味はかなり自分の好みを入れてます。

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