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大切な人達  作者: 曹叡
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第七十五話

新年明けましておめでとうございます、今年もこの作品をよろしくお願いします、今回は里奈視点で送ります。

 只今早朝5時30分、今からお兄ちゃんの部屋に侵入しちゃいま〜す、私が起こしてあげるんだから


『 ウフフっ、可愛い寝顔なんだから、キスしたくなっちゃうじゃない♪ 』


部屋に入ったら愛しい兄がベッドで寝息を立てていた、頭は金髪なのに寝顔は小学生みたいにあどけないのよね、そうだ! 起こすの勿体無いからこの機会に存分に拝見しちゃおう


『 ・・・う、う〜ん、ん? えっ!? なな・・・、何してんだ・・・、て言うか何でお前が俺の部屋に居るんだよ里奈!! 』


思ったより早くお兄ちゃんが起きちゃった、まだ6時にもなってないのに、ホント早起きなんだから


『 おはよ〜お兄ちゃん、寝起きもカッコいいよ♪ 』


とびきりの笑顔をお兄ちゃんに向ける、私の百戦無敗の妹スマイルにノックダウン寸前だね、あ〜ん、お兄ちゃんに抱きつきたいよー


『 と、とにかく着替えるから部屋を出ろよ・・・、って、まだこんな時間なのに何で起きなきゃいけないんだよ、ったく・・・。』


私が着替えを手伝ってあげてもよかったんだけどお兄ちゃんは私を強引に部屋から押し出した、そんな強引なお兄ちゃんにも萌えちゃうよー。

お兄ちゃんの部屋から出た私は朝食を作り始める、愛する兄に食事を作るのは妹の務め、誰にも譲る気はないんだから


『 おっ、今日は朝からシチューか、どおりでいい匂いがしてると思ったよ。』


『 もうすぐ出来上がるよー、パンも一緒にあるからいっぱい食べてね。』


2人っきりの朝ご飯、私の作った料理を美味しそうに食べてるお兄ちゃんを見て過ごす幸せな時間は私だけの特権、夕奈ちゃんや奈津美さん、彩花さんには悪いけど妹ならではの役得だもんね、そうだっ、彩花さんで思い出しちゃった


『 あのさ、お兄ちゃん、今日何か用事ある? 』


『 特にないけどそれがどうかしたかよ、また誰かお前の友達が俺に会いたいとか言ってんのか。』


『 違うんだな〜、お兄ちゃんに約束を守ってもらうんだよ、フフフ〜。』


 お兄ちゃんの目が泳ぎ出したのを私は見逃さなかった、逃がさないからね!


『 別荘で彩花さんと2人っきりでデートしたんだよね、あの時約束したでしょ! 里奈や夕奈ちゃん達ともデートしてくれるってね、忘れたとは言わせないよお兄ちゃん!! 』


『 覚えてやがったか・・・、まあ約束だからな、いいぞ、どこに行きたいんだよ、どこでも好きなトコに付き合ってやっから。』


『 やった〜、お兄ちゃ〜ん!! だぁい好きー。』


嬉しくて反射的にお兄ちゃんに抱きついちゃった、照れてるお兄ちゃんを見てると私の胸もキュンキュンしてる、ホントお兄ちゃんは天性の妹ハンターだよね


『 ・・・里奈? いい加減離れてくれよ、朝飯が食えねーだろ。』


『 里奈が食べさせてあげる♪ はい、ア〜ンして、お兄ちゃん。』


『 カンベンしてくれ・・・、子供じゃねーし。』


『 彩花さんにはできて里奈にはできないの! ア〜ンもさせてくれる約束だったよね、約束破られたら里奈、悲しくって泣いちゃうよぉ・・・。』


『 分かったってば、分かったから泣くな、じゃあ食べさせてくれ・・・。』


やっぱりお兄ちゃんは妹の涙に弱いわね、ホントは演技だけど彩花さんにはア〜ンをして私にはしないなんて神さまが許しても私は許さないんだからね


『 はーい、それじゃあお兄ちゃん、ア〜ン♪ 』


お兄ちゃんの口にシチューを付けた食パンをゆっくり近づける、お兄ちゃんは小さく口を開け私の差し出したパンを食べてくれた、いつかは口移しにもチャレンジしてみたいなぁ・・・


『 よく出来ました〜、じゃあ今度はお兄ちゃんが里奈に食べさせてね♪ 』


引きつるお兄ちゃんを私の究極技、妹のウルウル上目遣いで籠絡させてお兄ちゃんからも私にア〜ンってしてくれた、幸せすぎて気を失っちゃいそうだったよ


『 ごちそーさま。』


『 お兄ちゃん、デートは10時から行こうね、楽しみだなー、お兄ちゃんとデートだなんて。』


『 ・・・ハァ〜、あんまり人前でおかしな事しないでくれよな、恥ずかしくて外歩けなくなっから。』


も〜、失礼だなー、そんなに私の愛情表現が恥ずかしいの! こうなったら今日のデートでお兄ちゃんを私の魅力でメロメロにしちゃうんだからっ、覚悟してねー、お兄ちゃん♪

こんな妹いねーよ、と思われるでしょう、確かにいませんよね、あくまで自分の妄想ですのでご容赦を。

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