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大切な人達  作者: 曹叡
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第七十四話

別荘編もようやく終わります。

 昨日の夜は全員が仲良く水浸しになりながらも一段とお互いの絆を深めた夜だった、あれから別荘に帰って風呂に入った後、夜遅くまで王様ゲームで盛り上がった、無論エロいのはNGの方向で、何故か俺と友成の絡みが多かったのは恐らく気のせいだろう。


別荘での最後の朝食は奈津美さんと夕奈ちゃんが作った特製のサンドイッチだった、卵サンドにチーズサンド、野菜サンドやハムサンドなど種類を豊富に取り揃えてあってどれも美味しそうだった


『 皆さんのお口に合うとよろしいのですけど・・・、どうぞ召し上がって下さいな。』


『 ・・・私達・・・、一生懸命・・・、作りましたから・・・、どうぞ・・・、食べて下さい・・・。』


2人の心配をよそに食べてみるとかなり本格的なサンドイッチの味だ、こりゃパン屋に置いてあっても何もおかしくないぞ


『 凄く美味しいです、こんなサンドイッチなら毎朝食べたいですよ、きっと奈津美先輩と夕奈さんが作る他のパンも美味しいんでしょうね。』


蒼太が特に大絶賛してバクバク食べていた、もちろん俺達も美味しく頂戴させてもらってる、しかし奈津美さんといい夕奈ちゃんといい俺の周りの女子チームは皆揃って料理が上手いよな、いずみちゃんもかなり上達したし紗恵ちゃんも見た目以上に料理を作れていた、まあ料理が上手くて損な事はない、これからも彼女達の美味しい料理が食べたいもんだ。

朝食の後は雑談などで時間を潰していく、そして昼前になるとそれぞれ帰宅準備に取りかかり始めた、俺も部屋で荷物を整理してたら友成が話し掛けてきる


『 なあ青、またいつかこのメンバーでここに来ようぜ、この3日間は俺の人生の中で最高の3日間だったからな、一度きりなんて勿体無いぜ。』


『 そうだな、俺もいい思い出ができたし、皆の予定が合ったらまた来たいな。』


『 ええ、また集まりましょうよ、今度は冬場辺りなんていいんじゃないですか。』


蒼太も話に加わり次の宿泊企画に期待を膨らませていく、まあ、また俺はあの4人に振り回されるんだろうがな、それが俺の宿命なんだろ、慣れた自分が怖いぜ


『 お兄ちゃ〜ん、もう準備できたー、後はお兄ちゃん達だけなんだよ〜。』


ノックもせずに里奈が堂々と俺達の部屋に入ってきた、これはさすがに注意しなきゃならんだろ


『 こらっ、里奈! 人の部屋に入る時は最初にノックくらいしろよ!』


『 あっ、ゴメンなさーい、でもみんなもう準備が終わって待ってるよ、お兄ちゃん達も早くしてね。』


そうだったのか、人を待たせるのもマナー違反の一つだ、俺達はお喋りを止め荷物整理を急いだ。

荷物をまとめ一階に降りたら女子チームはもう全員荷物を持って揃っていた


『 あっという間な3日間だったなー、また真兄や皆さんと来たいですよ。』


いずみちゃんが名残惜しそうに話す、できればもう一度、彼女の健康美溢れる紫ビキニを拝みたいものだ


『 いつかまたみんなで集まって何かやりたいですよね、私・・・、皆さんと知り合えてよかったです。』


紗恵ちゃんもどことなく淋しそうだ、まるで二度と会えなくなる様な言い方だよな、そんな事ないのに


『 あ〜あ、帰ったら勉強しなきゃね、これでも一応は大学に行くつもりだからさ、でも夏休み中にもう一回みんなで集まろうよ、カラオケとかにパーっと行ったりしてさっ。』


彩花は大学行くのか、確かに彩花の成績ならそれなりの有名大学は狙えるだろう


『 そうだな、そん時は俺のスピリッツを込めた昭和ラ○ダーメドレーとさす○い刑事メドレーを聴かせてやるよ、それじゃあ行くか、バスに乗り遅れっぞ。』


友成に促され俺達は楽しかった思い出の詰まった別荘を後にする、友成の誘いで来たこの別荘、実りのあった3日間を過ごさせてもらった。

帰りのバスでも電車の中でも別荘での思い出話は尽きなかった、電車では相変わらず里奈達4人が俺の近くに来て離れようとしない、それをいずみちゃんや紗恵ちゃんから冷やかされる始末だ、やはりこれが俺の運命なんだな、俺は黙って運命を受け入れた。

電車を降りて駅を出たらそれぞれ帰路に着く、まず奈津美さんや四森姉弟、紗恵ちゃんが各自タクシーに乗り自宅へ帰っていく、帰り際に全員が友成への礼を忘れていなかった。

友成といずみちゃんも駅から少し離れた所で別れる、別れ際に俺は友成に別荘に誘ってくれた事への感謝を告げる、しかし友成は


『 礼を言うのは俺の方だろ、青やいずみ、皆を誘ってよかったよ、高校最後の夏に最高の仲間と最高の思い出を作れたんだからな。』


逆に俺達に礼を言ってきた、里奈や夕奈ちゃんは半泣き状態だ、本当につかみどころのない奴だよ、まったく・・・


『 じゃあまたな、友、いずみちゃん、暇があったら電話してくれよ。』


友成達と別れて歩く事およそ10分、3日ぶりの我が家に着いた、夕奈ちゃんとも別れて家の中に入り荷物を置く、するといきなり里奈が抱きついてきた


『 お兄ちゃ〜ん、すっごく楽しかったねっ!! 絶対また、みんなで遊びに行こうねー、里奈・・・、お兄ちゃんもみんなも大好きだよー♪ 』


俺に抱きついてる里奈はえらくテンションが高かった、それにしてもみんなも大好きか・・・、俺だけじゃなく里奈にとっても友成や奈津美さん達は大切な人達なんだろうな、さて、明日からどんな日常になるのやら・・・。

すいませんが明日から4日間更新を休止させていただきます、よいお年を。

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