第六十七話
男三人のくだらないお馬鹿なトークです。
今日は早く寝るか、昨日は夜遅くまでいろんなトークで盛り上がったからな 『 なあ青、前から気になってたがお前ってどんな女の子がタイプなんだよ? やっぱ里奈ちゃんか。』 布団で携帯小説を読んでた俺に友成が不意にそんな事を聞いてきやがった 『 な〜に言ってんだよ、里奈は妹だっつの! 』 どうもコイツは俺をシスコンだと信じて疑わないな、俺は里奈に恋愛感情はない・・・と信じたい 『 でも里奈ちゃんカワイイじゃねーか、一年でもトップクラスの美少女って噂だぞ、あんな子と2人っきりで一つ屋根の下にいて何も思わないのか貴様ぁ! 』 興奮すんなよ、しかし里奈にはそんな噂があったのか、初めて聞いたぞ 『 お前がどう思おうが里奈は俺の妹だ、里奈はいずれいい男と清い交際を経て幸せな結婚をする、それまでは俺が里奈を支えてやる、それが俺の務めだ。』 そうだ、自分で言って自分だけで納得してしまったぜ、ここに来る前日に里奈から告白(?)をされたのはひとまず忘れよう 『 カッコいいっすね青山先輩、里奈さんの幸せを誰よりも願ってるって感じで、俺もそんな兄貴が欲しかったですよ。』 蒼太が俺の台詞に感銘を受けている、そう言われるとなんか照れるな 『 そっか、お前がそこまで言うならそーゆー事にしとこう、だったら本命は奈津美さんだな、彼女、絶対お前にホの字だし、お前も気づいてるだろ。』 今度は奈津美さんか、確かに気づいてるよ、つい昨日告白されたんだからな、だがヘタレな俺は返事を保留させてもらってる、彩花や夕奈ちゃんの想いも無視できなかったからだ 『 青山先輩も罪な男ですよね〜、いずれ劣らぬ美少女達に好かれてるんですから、あっ・・・、姉さんもいたんでしたね。』 蒼太・・・、あまり年上をからかわないでくれよ、お前の姉さんたまに怖いんだ、生涯監禁だけはカンベンしてもらいたい 『 そうだったな、彩花もいたんだ、あとは夕奈ちゃんかこの金髪ヤロー、どーだ、ハーレムの感想は、作文用紙に二百字以内でまとめて提出しやがれ!! 』 友成はとても悔しそうだ、だったら俺と代わるか、否、いずみちゃんに悪いな、本当にコイツには出来すぎな子だ、たまに俺もいいなあって思うしな 『 うっせーっ! さっきから俺の事ばかりじゃねーか、そーゆー友はどーなんだよ、お前の好みのタイプ教えてみやがれ、あっ、いずみちゃんはなしな。』 あまり俺ばかりに矛先が向けられるのは癪なので友成にふってみた 『 俺か、そうだな・・・、上は田美佐子さんから下は12才まで許容範囲内だからな、特定のタイプとかあまりないぜ。』 ・・・コイツに聞いたのが間違いだったようだ、てゆーか12才ってなんだよ、ただのロリコンじゃねーか 『 友成先輩・・・、田さんとかまだマニアックな人には分かりますが、12才は犯罪じゃ・・・。』 あまりの友成の発言に蒼太は困惑してるが友成は臆する事なく話を続ける 『 何の心配してんだよ蒼太、12才でも小学生とかさすがにないぞ、12才の中学生なら食べ頃だがな・・・って、あくまで許容範囲の話だからな、俺が好きな女性は生涯いずみただ一人だ、それが変わらない俺の真実、なんか文句あっか。』 なかなか赤面させる事を言いやがるな、ここまで言われていずみちゃんも幸せだな、友成も普段はおちゃらけな事を言うが実際は一途なのは俺も知っている 『 それじゃあ今度は蒼太だな、お前の好きなタイプを話してみ、当然紗恵ちゃんというのは分かってるがそれとは別にな。』 友成が今度は蒼太に話をふった、蒼太の好みとか紗恵ちゃん以外ありえないと思うが何か気になるな 『 俺っすか・・・、強いて言うなら俺をいろいろと振りまわす子ですかね、なんかカワイイじゃないですか、あとは何かと頼ってきてくれる子かな、女の子から頼りにされるって気持ちいいですからね。』 『『 それって要するに紗恵ちゃんの事じゃねーかっ!! どさくさまぎれにノロケてんじゃねー! 』』 綺麗に友成とハモった、俺と友成は友情のコンビネーション技、ライダーダルキックを蒼太に決める 『 う、うわらばぁ。』 蒼太をやっつけた、それぞれ1ポイントの経験値を得た、その後は早くに復活した蒼太と友成、男三人で桃園の誓いを交わしてまたも夜遅くまで楽しきトークを続けたのだった。
次回から三日目です。