第六十二話
150000PV越えしました、ありがたい話です、これからもこの小説が皆様の暇つぶしになれば感無量です。
青山は今、4人の少女に囲まれ右往左往していた 『 お兄ちゃん、今日は里奈と一緒に遊ぼうよ〜、だってお兄ちゃんったら最近里奈に構ってくれないんだもん! 里奈の事嫌いになっちゃったの〜。』 今日は何故だかスクール水着の里奈ちゃん、これはゴゴムの仕業か!! 『 ・・・私・・・、お兄さんと一緒に・・・、いたいです・・・、』 夕奈ちゃんのはシンプルな競泳用水着だ、でもそのチョイスもさることながらいつものポニーテールじゃないストレートの彼女もなかなかに魅力的だ 『 貴志ったら、モテモテね〜、で、結局どうするつもりなのよっ!! 』 やっぱりエロかった緑色を基調にしたビキニのオッパイ女王彩花、しかも下は紐パンである、これは信じる奴がジャスティスで真実の王者、つまり夢を見続ける事が俺のファンタジーというワケだよな 『 皆さん、そんなに迫っては貴志くんも困るでしょう、だから貴志くん、私と一緒に海に入りましょう、アナタと私、2人だけの世界を造るのです。』 真っ赤なビキニの彼女が妖しく微笑む、何だか怖く見えるぞ、奈津美さんってあーゆー人なのかよ、それはさておき四面楚歌状態な青山、これは王人で言う所の死亡確認フラグだな、おやっ、青山が俺の方を向いて何やら喚いているぞ 『 なあっ、友ってば、何とかしてくれ! 友達を見捨てるのかよぉ!! 』 あのシスコン大王、俺に助けを求めてきやがった、どうしたものかな? 思案に浸る中、隣にいるいずみはニヤケ顔で俺を見てる 『 助けろって言われてもねぇ〜、何か楽しそうにも見えるんだけどさ、どうしよっか、真兄? 』 とはいえ確かに青山は友達だ、見捨てるには忍びないしここは救いの手を差し伸べるとするか、友情万歳、俺は青山とその喜び組に近づきパルンテを唱えた 『 青〜、お前昨日は一番最初に寝たけど寝言で ( 里奈〜、好きだ〜、愛してるよぉ〜。) って言ってたぞ、その他にも ( 里奈は誰にも渡さねーぞ、俺だけの里奈だからな、妹万歳〜。) とかも言ってさぁー、お前の里奈ちゃんへの想いはとくと伝わったよ。』 『 なっ!! 何言い出すんだ友!! 俺そんなの言ったか? 適当な事言ってんじゃねーよ。』 もちろん全て俺の作り話だ、少しこの男には修羅場を体験させた方が己の為だ、そんな友達想いな俺、我ながら見事なまでの友情超人である、テリマンもビックリだな 『 お兄ちゃんったら・・・、も〜、かわいいんだから〜♪ 寝てても里奈の事を考えてるんだねっ、里奈は嬉しいよ。』 里奈ちゃんは全身に喜びのオーラをみなぎらせ兄である青山に抱きつく、水着同士で抱き合うとはなんて兄妹だ、アナザーディメションで異次元に吹き飛ばしちゃうぞ、別に羨ましくなんてないからな 『 貴志〜、どうやら天誅を加えてもらいたいようね! こぉのシスコン魔人がーーっ!! 』 『 ・・・お兄さん・・・、妹相手に・・・、いやらしいです・・・。』 『 貴志くんったら、実の妹にそんな想いを・・・、それでしたら私が正道に導いてみせますわ。』 『 いやっ・・・、だからそれは友の作り話なんだってさ、俺は里奈にそんな感情なんて・・・。』 『 お兄ちゃん! 里奈の事を想ってくれてたんじゃないのー、里奈の気持ちを弄んだだけだったのね、ヒドいよーーっ!! 』 『 だから待てって里奈、いやっ、ちょっと、みんな落ち着こうよっ、人類皆兄弟じゃないっスかー、ちょ・・・、あべしっ、へげえぇ、あ、あろ!! 』 断末魔の叫びが夏の砂浜にこだます、哀れなり青山貴志、1人だけ羨ましい思いしてた罰じゃ、正義は勝つのだ、心ゆくまで天誅を加えていた青山の喜び組の4人は数分後には何事もなかったかの様に疲労困ぱいの青山を引きずり海へと入る、その様子をいつの間にか海から上がって俺といずみの横にいた蒼太と紗恵ちゃんが見学していた 『 ・・・何というか、あれでいいんですよね。』 蒼太がしみじみと感想を述べれば紗恵ちゃんは小悪魔的な表情で笑って話す 『 やっぱり青山先輩達って楽しんでますよね、まっ、あーゆー関係もアリなんじゃないですかー。』 この2人も分かってるじゃないか、楽しそうに青山と戯れる4人の美少女を見れば俺も紗恵ちゃんと同意見だった。
さて、次回はどうしましょうか・・・。