第五十九話
今回は貴志視点でいきます。
別荘に来て二日目、昨日は深夜1時過ぎまで皆で盛り上がった、あんな楽しい夜は初めてだった、それでもいつも通りに朝7時前に起床、顔を洗おうと洗面所に行けば先客がいた 『 あっ、貴志、おはよっ、貴志も朝早いのね、私なんていつもならまだ寝てるのに今日に限って早く起きちゃったのよ。』 彩花が顔を洗っていた、まだ早朝だからかそのFカップの胸を引き立てる様なカッコをしてる、ブラひもが見えてるランニングシャツに素足むき出しの短パンとまあ朝からフェロモンムンムンだよ、とても彩花を直視できない俺は 『 あっ・・・、彩花、おはよう・・・。』 なんとも気弱な返事を返す、そんな俺に彩花は悪戯っぽくも妖しくもある笑みを浮かべ近寄ってくる 『 た〜か〜し〜、私の格好に興奮してるんでしょー、フフっ、顔赤くしちゃってさっ、可愛いーんだから♪ そうだっ、まだみんな起きてないし二人で散歩行かない? たまには私と2人っきりで遊んでくれてもいいと思うけどなー。』 まずい、彩花がめちゃ可愛く見える・・・、戸惑ってる俺に彩花は更なる追い討ちをかけてくる 『 いいでしょう貴志、もし断るって言うならあの事、里奈と夕奈に話しちゃおうかなー。』 何じゃそら、なんで里奈と夕奈ちゃんの名が出てくるんだ、俺には不吉な予感しかしてこなかったがその予感は次の彩花の言葉ではっきりと当たってしまった 『 貴志さぁー、昨日奈津美から告白されたんでしょう、私も紗恵も話を聞いてたんだよね。』 ・・・聞いてたのか、あの時はどっかに隠れてたんだな、彩花は話を続ける 『 マッサージも上手らしいじゃない、奈津美にあんな声出させてさ、奈津美の言う事は聞けても私の言う事は聞けないの!! 』 これは断るのは不可能だと悟った俺は彩花と朝の散歩に行く事にした。 適当に服を着て玄関に行くとこれまた着替えた彩花が先に来ていた、まだ寝てる皆を起こさない様に静かに玄関のドアを開け外に出る、外に出ると彩花は 『 まだ7時過ぎたばかりだけど暑いわね、とりあえずどっかで朝ご飯食べようよ、お腹も空いたし。』 そう、俺達は朝食を食べずに出たのだ、しかしまだ朝の7時過ぎだ、コンビニくらいしか店も開いてないだろうに、その事を言ったら彩花は不敵に笑い 『 フフフっ、甘いわね貴志、別にコンビニじゃなくてもこの時間に開いてるお店はあるんだから。』 そう言いながら彩花は俺の前を歩く、ついて行く俺は彩花が連れてきた店を見てなるほどと感心した、その店はパン屋だった 『 へぇー、こんなトコにパン屋とかあったのか、彩花は昨日この店を見つけたんだな。』 彩花の言うには昨日紗恵ちゃんと買い物に行った時に見つけたそうだ、彩花と店に入りサンドイッチや飲み物等を買っていく、ちなみに俺が奢ってあげた、その後近くの公園に行き日陰のベンチに彩花と腰かけ一緒に朝食をとる 『 うん、たまにはこんなのもいいんじゃないか、外で食うパンも結構美味しいし、朝の散歩も悪くないもんだ、なあ、彩花。』 セミの鳴く声を共に聞きながら彩花とパンを食べる、そしたら彩花がサンドイッチを一つ持って俺に 『 はいっ、あ〜ん。』 ・・・なんか彩花らしからぬ行為だな、でもこのFカップ眼鏡っ娘の萌え攻撃にあっさり陥落した俺はそのままサンドイッチを頂いた、俺の口に自分の持つサンドイッチを入れた彩花はニヤリと笑い 『 どうよ貴志、ナイスバディーな美女から食べさせてもらったパンのお味は、美味しいでしょ、はいっ、それじゃ今度は貴志が私に食べさせてくれる♪ 』 ・・・誰もいないよな、俺が断っても納得する彩花じゃないのは分かってる、観念した俺はサンドイッチを一つ持ち彩花の口に入れる、それだけで彩花は心底嬉しそうにはしゃいでいた 『 きゃ〜ん、美味しいわねっ♪ ありがと貴志、ほらっ、まだあるからどんどん食べよ。』 どうにも彩花は皆といる時と俺と2人っきりの時では性格が変わるみたいだ、まあいいんだけどな、彩花の笑顔を見てたらそう思ってしまうのだった・・・。
なかなかネタが思い浮かびません、他の作者さんはやはり凄いですね。