第五十六話
もうすぐ10000ユニークを突破します、大感激です。
奈津美さん達の部屋から戻った俺は夕食の準備が始まるまで仮眠をとっていた、さっきの奈津美さんの告白を思い出しながら布団に横たわってたら俺の携帯にメールがきた、里奈からだ [ お兄ちゃん、今なにしてるの? よかったら友さん達と里奈達の部屋に来ない? 夕食の時間まで一緒に遊ぼう♪ ] せっかく誘ってくれたのは嬉しいが友成も蒼太もまだ寝てるしな、俺一人で行くのもなんだしここは寝ててメールに気づかなかったという事にしとこう、そうと決まれば夕食までの約二時間、本当に寝とこうか。 里奈のメールがきて10分くらいしたら部屋のドアを遠慮がちにノックする音が聞こえてきた、ここは寝たフリしかない、そう思って狸寝入りを続けるがなんとドアを開けて里奈と夕奈ちゃんが入ってきた、だがそれでも友成と蒼太は起きない、俺達の部屋に入った二人は小さい声で 『 あー、みんな寝ちゃってるね、そんなに疲れてたのかな? 』 『 ・・・里奈・・・、戻ろう・・・、起こしたら・・・、お兄さん達に・・・、悪いから・・・。』 さすが夕奈ちゃん、このまま帰ると思われたが里奈は帰ろうとはせずに 『 せっかく来たんだからお兄ちゃんの寝顔を見ていかない? こんなチャンス滅多にないよ。』 何言ってやがる、頼むから夕奈ちゃん、里奈を連れて帰ってくれ、俺は夕奈ちゃんを信じてたが彼女は 『 ・・・お兄さんの・・・、寝顔・・・、私も見たい・・・。』 あっさり里奈に乗せられた、なんてこった、だけど寝顔を見られるだけなら別にいいか、今起きるのも逆に面倒な事になりそうだしな、結局里奈達は10分くらい部屋を出なかった、狸寝入りを続けていた俺には分からなかったがジッと俺の寝顔を見てたんだろうな。 里奈達が部屋から出たので狸寝入りをやめて携帯で小説を読んでいる、すると蒼太が起きてきた 『 ふぁ〜、あっ、青山先輩、俺ってどのくらい寝てたんですか。』 『 もう5時過ぎてるよ、そろそろ友も起こすか、夕食の準備をしないといけないしな。』 友成を起こすと三人で一階のキッチンに行く、そこにはもう奈津美さんと彩花、紗恵ちゃんが夕食のバーベキューに使う肉と野菜の用意をしていた 『 あらっ、皆さん、もうすぐバーベキューの準備も終わりますからね、ゆっくりなさっててください。』 そう言いながら冷蔵庫から肉を出してる奈津美さんに友成は駆け足で近づき済まなさそうに詫びる 『 奈津美さん、彩花も紗恵ちゃんも来るのが遅れちまってゴメン! 後は俺がやるから皆はゆっくりしててくれよ。』 『 もうほとんど終わってるわよ、真司もそんなの気にしないでいいから私達にまかせなさい、私達が好きでやってる事なんだからさ♪ ねっ、紗恵。』 楽しそうにおにぎりを作ってる彩花が友成に言うと人数分の食器を準備している紗恵ちゃんも 『 そうですよ、それに私達は友成先輩のお陰でこんな素敵な別荘に泊まれるんですから、せめて夕食の準備でもしないと逆に私達が申し訳ないです。』 友成に感謝の気持ちを伝える紗恵ちゃん、そこにベランダの外から里奈の声が聞こえる、声のする方向を見たらすでにバーベキュー用のテーブルが用意されててそこには里奈と夕奈ちゃん、いずみちゃんがいた、飲み物を順々にコップに注いでいるいずみちゃんが 『 真兄ー、青山さんも蒼太くんも、準備はもう大体終わってるからね、早くこっち来なさいよー。』 俺や友成の一つ下なのにお姉さんっぽく言ういずみちゃん、結局俺達男子三人は何も手伝わずにバーベキューにありつける事になった、先に準備をしててくれた女子達に感謝しつつ皆で美味しいバーベキューを楽しむ、俺と友成はせめて肉や野菜を焼く当番でもしようとするが奈津美さんといずみちゃんからその役もあっさり奪われる 『 二人のする事じゃありません、焼くのは私といずみさんに任して二人はどんどん食べて下さい。』 『 真兄、青山さんも、これは女性の役目ですよ、ほらっ、いっぱい食べて下さい、まだたくさんありますからね♪ 』 いずみちゃんが焼けた肉を友成と俺の皿に入れてくれる、何から何まで彼女達には甘えっぱなしだな、まだまだバーベキューは始まったばかりだ。