第五十三話
まだ海での話が続きます。
皆で水を掛け合った後、今度はビーチバレーを楽しむ、サーブする時に友成が 『 くるなら来い!! 何人来ても同じだっ、喰らえぇ、これが俺のネオタイガーサーブだぁ!! 』 とか何かスポーツを勘違いしてるとしか思えない台詞を大声で叫ぶ、しかしそんな友成も彩花が 『 いっくわよー。』 そのFカップバストを揺らしジャンプすると動きが止まり目が彩花の肢体に釘付けとなる、そのたびにいずみちゃんから 『 真兄〜、真面目にやりなさーい!! 』 頬を両手で思いっきり引っ張られる友成、しかしヤツは至福の表情で 『 ビバァ、オッパイぃ、グレート、オッパイぃ、真司死すともオッパイは死なずぅ。』 ・・・幸せな男だな、だが俺も純白ビキニを着てそのモデル級の肢体を満天の青空の下に晒してビーチバレーをしている奈津美さんに見とれてたら里奈と夕奈ちゃんが両隣に来てそれぞれ頬を抓ってくる 『 お〜に〜い〜ちゃん!! 何奈津美先輩ばっかり見てるのよぉ、鼻の下延ばしちゃってさ、フンっだ。』 『 ・・・そんないやらしい目で・・・、奈津美先輩を見ないで・・・、見るなら・・・、私を見てください・・・。』 そんな事言われてもなあ・・・、健康な男子高校生なら誰でも奈津美さんみたいな美少女がビキニでビーチバレーしてたらついガン見しちゃうだろ、俺は友成や蒼太の凄いプレーよりも奈津美さんや彩花の美しすぎる水着姿の方に目が釘付けとなっていた。 ビーチバレーが終わると今度はビーチバレーで使ってたボールをスイカ代わりにしてスイカ割りに興じる、トップバッターは何故かえらく興奮してる紗恵ちゃんだ、ツインテールに低身長、水色のワンピースとその姿は彼女自身のアニメ声と相まってまるでテレビアニメの中から出てきたキャラクターみたいだった 『 うわぁ〜、ホントに真っ暗〜、でも凄くワクワクするね。』 里奈やいずみちゃんが彼女にボールの場所を教えてる、何とかボールに近づいた紗恵ちゃんはおもちゃのバットを振り上げ 『 チェストぉー。』 振り下ろしたバットの先はボールとはあさっての方角だった・・・ 『 あ〜ん、悔しー、次は絶対に当てるんだから〜。』 悔しがるその姿も思いっきり保護欲をくすぐられる、同じロリ系でも里奈はまだ年相応に身長が伸びてるが紗恵ちゃんはどう見ても中学生にしか見えない、下手したらちょっと発育のいい小学生でも通るだろう、そんな失礼な事を考えてたら蒼太が立ち上がり 『 よーし、今度は俺がやってみようかな。』 スイカ割りに挑戦しようとする大人びた外見の蒼太、性格もそうだが見た目も紗恵ちゃんとは対照的な奴だよな、そんな蒼太に紗恵ちゃんがエールを送る 『 頑張ってね四森くん♪ ファイトだよぉ。』 『 ありがと鈴木さん、まあ見ててくれよ。』 目隠ししてる筈の蒼太は周囲の声の通りに的確にボールに近づく、そして 『 ここだぁ!! 』 振り下ろしたバットが見事にボールに当たった、目隠しを外しガッツポーズをする蒼太に蒼太以上に喜んでる紗恵ちゃんが 『 すっごぉ〜い、四森くんやるぅ〜。』 猛然と蒼太の背中に飛びかかり蒼太が紗恵ちゃんをおんぶしてる形になる、ウブな蒼太は顔を赤らめ 『 なっ、ちょ、ちょっと鈴木さんってば、いきなりこんな事・・・、みんなも見てるんだし、お願いだから離れてくれよ。』 『 あっ・・・、ゴメンね四森くん、私ったらつい嬉しくって・・・。 』 名残惜しそうに蒼太の背中から離れる紗恵ちゃん、皆が盛り上がる中、今度は友成が挑戦するもあっさり失敗する、里奈も夕奈ちゃんも面白そうだと挑戦を試みるがあえなく失敗、結局蒼太以外は皆失敗だった。 スイカ割りにも飽きた頃になるといずみちゃんが 『 少し早いけどそろそろ別荘に戻りませんか? みんな疲れてるみたいですし・・・、まだ明日も明後日も遊べますよ。』 確かにそうだよな、そんないずみちゃんに奈津美さんも賛同する 『 そうですわね、今日は初日ですからね、皆さん移動の疲れもあるでしょう、また明日いっぱい遊びましょうよ。』 二人の意見に誰も反対しなかったので結局今日はこのまま海を後にした、今日が終わってもまた明日も美少女達の水着ショーは続くのだ、俺はこんなスケベな期待をしていたのだがまだ今日のイベントは終わってなかったのだ・・・。
次回もほんの少しだけエッチなお話です。