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大切な人達  作者: 曹叡
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第四十六話

もうすぐ十万PVを超えます、感激です。

 現在、我が家の台所にはエプロンを着た二人の美少女が料理を作っている、里奈は夕奈ちゃんが作ったスープを一口飲むと                 『 む〜、夕奈ちゃんのスープ美味しいよ〜。』              『 ・・・里奈・・・、負けないから・・・。』              最初は夕奈ちゃんが作る話だったが二人で競うように作っている、実は料理が始まる前に二人にこんなやりとりがあった                  『 急にどうしたの夕奈ちゃん、ウチの夕食はいつも里奈が作ってるんだから、夕奈ちゃんはゆっくりしてなよぉ。』                   でも今日の夕奈ちゃんはいつもと違っていた、強い意志を宿した目で里奈に毅然と言い返す                   『 ・・・そういう里奈が・・・、たまにはゆっくりして・・・、今日は私が・・・、お兄さんに・・・、料理を作る・・・。』              明らかに普段と違う夕奈ちゃんにちょっと怒り気味の里奈が声を荒げる                『 おかしいよ、なんでそんなにお兄ちゃんに料理を作る事にこだわるの、やっぱり夕奈ちゃんもお兄ちゃんの事が好きなの? 』              本人の前で随分直球だな、気になる夕奈ちゃんの返事は大体予想通りだった              『 ・・・好き・・・、私が一番大好きな人・・・、そんなの・・・、里奈も知ってるクセに・・・。』              だろうな、最近の彼女の俺への接し方は恋人のそれだったもんな、何故かこの場から逃走したい俺に里奈が抱きついてきた                 『 里奈だってお兄ちゃんが大好きだもん、お兄ちゃんの食事を作るのは里奈の役目なんだからぁ。』              顔中から汗を流す俺に夕奈ちゃんも近づき里奈の反対側に抱きつく、そしてとんでもない事を言い出した              『 ・・・里奈・・・、勝負しよう・・・、どっちの料理が旨いか・・・、お兄さんが・・・、決めてください・・・。』                 『 いいわよ、負けないんだからねっ。』                 何故そんな話になるんだ、二人を止めようとするが              『 お兄ちゃんは黙ってて! これは乙女の真剣勝負なんだからね!! 』                ・・・という訳で俺はリビングで大人しくしている、やがて香ばしい匂いと共に二人が料理を運んできた、里奈はたまに作る事があるオムライス、夕奈ちゃんはチャーハンと中華スープだった、それぞれ量が少なめだから全部食えるがどれから食べようかな                 『 ・・・お兄さん・・・、どうぞ・・・。』                 夕奈ちゃんが自分の作った料理を俺に差し出す、どうやら二人で順番を決めてたみたいだ、チャーハンを一口食べてみると                 『 おおっ、すっげえ美味しいんだけど、すごいよ夕奈ちゃん。』                  スープも旨い、普通にお店にあってもおかしくない味だった、こうなると量が少ないのが惜しい、すぐに食べ終え次は里奈のオムライスだ、ふと見たら里奈はキラキラさせた目を俺に向けてる、とにかく食べよう              『 うん、やっぱり里奈のオムライスはこの味だよな、俺の好きな味だよ。』              ひたすら食べる俺を安心した様な表情で見てる里奈、対照的に不安げな表情をしてた夕奈ちゃんが俺がオムライスを食べ終えると              『 ・・・お兄さん・・・、私と里奈・・・、どっちの料理が・・・、美味しかったですか・・・。』              二人は真剣な表情をしてる、俺は素直に今思ってる事を二人に言う                  『 俺は料理人じゃないからどっちの方が旨いとか分からない、でもどっちもとても美味しかったよ、それは自信をもって言える、夕奈ちゃんはお店にあってもおかしくない味だったし、里奈はいつもの変わらない、俺の大好きな里奈の味だった、二人にどっちが上とかないよ、里奈はこれからもだけど夕奈ちゃん、また俺に何か料理を食べさせてもらえるかな。』                言うなり二人は俺に飛びこんできた、その顔は見る者に幸せをあたえてくれる、そんな笑顔だった。               あれから自分がやると言い張る二人を無理やりどかせて俺が食事後の後片付けを行う、このくらいはしないとな、最後の洗い物を終え部屋に戻ろうとしたら里奈が声をかけてきた                『 お兄ちゃ〜ん、お風呂沸いたから先に入っちゃってー。』                    『 えっ、いいよ、先に二人が入りなよ、俺は最後でいいからさ。』                 やっぱりお風呂は女の子を先に入れるべきと思ったけど夕奈ちゃんに                 『 ・・・駄目です・・・、この家の一番風呂は・・・、お兄さんじゃないと・・・。』                    別に最後でも気にしないがやたらと俺を風呂に入れたがる二人に押される形で俺は一番風呂をいただく事にした。                     風呂場でのんきに体を洗う、すると風呂場の外でドアが開閉する音がした、ドアを覗くと入ってきた二つの人影が服を脱ぐような動作をしていたので慌てて自分のムスコをタオルで隠しドアに近づくが時遅く風呂場のドアが開いてしまいそこには                     『 お兄ちゃ〜ん、一緒にお風呂入ろうよ〜。』              『 ・・・お兄さん・・・、体を洗いに・・・、きました・・・。』                 男の性で二人を見てしまうと里奈はオレンジ色のビキニを身につけ、夕奈ちゃんはトレードマークのポニーテールをほどいててピンクのビキニを着ていた、何を考えておられるのか全く分からない妹と妹分のセクシーなビキニ姿に俺は見とれてしまっていた・・・。

次回はちょっとエロい話です。

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