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大切な人達  作者: 曹叡
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第四十三話

まだダブルデート編です、相変わらずの展開の遅さ・・・。

 あれからなんとか鈴木さんをなだめる事に成功した俺と友成先輩に服を着た矢島先輩と鈴木さんが水着を選びたいと言い出した               『 真兄も蒼太くんもせっかく来たんだし何か買おうよ、ここは男物の水着だっていいのがあるのよ。』              『 そうですよ、私と矢島先輩がコーディネートしてあげます、いいでしょ、四森くん。』                   そう言いつつもう俺達が着るらしい水着を物色してる女子二人、反対しても無駄と判断したので俺は何も言わなかったが友成先輩はなんか不安げだった                『 ねー、真兄ぃ、これなんかどうかな? 結構いいんじゃない。』                 矢島先輩が友成先輩に選んだのは迷彩柄で膝くらいまである水着だった、そんなに悪くないとも思う、友成先輩もまんざらではない様子だった、そして今度は鈴木さんが俺に水着を持ってきた                      『 四森くーん、お待たせ、見て見て、こんなのどうかなぁ。』                   彼女の持ってきた水着は赤色のビキニパンツだった、選んでくれる好意はありがたいが俺には合わないと思ったのでやんわりNGを出させて頂いた、それから三度目の選定の末にブルーのオーソドックスな水着を選んできたのでそこで手を打った。          水着売り場を出た時点でちょうどいい時間だったのでデパートの地下にあるファーストフード店で昼食を取る事となった、俺と鈴木さんは遠慮しようとしたけど友成先輩が四人分の食事代を出してくれた                 『 遠慮するなって、このメンバーで一番年上は俺なんだから、それにハンバーガーなんだし大した額にはならないだろ、だから気にすんなよ。』                  友成先輩の好意に甘える事にした俺達は四人でハンバーガーを食べる、友成先輩はセットのポテトを食べながら ( 森有三はポスト以下のザルキーパーかそれとも若源三を超えるキーパーか ) という事を熱心に語った、相槌は得意な俺だけどこの話にはどう返したらいいのか分からなかったし女子二人は友成先輩を無視して女同士の話を楽しんでいた。                   昼食を終えデパートを出た俺達はどこに行こうかと話しながら歩いていた、そんな俺達の前に数人の男がひとりの少女に言い寄っていた、見たらその男達は来る時に乗った電車の中でお婆さんが立ってたのにも関わらずのうのうとシルバー座席に座ってた奴等だった              『 あの・・・、私、人を待ってますので、こんなの迷惑です。』                  『 んな事言ったって誰も来ないじゃねーか、じゃああと五分して来なかったら俺達と遊びに行こうぜ、いいよな。』                 なんかムチャな事言ってるな、気になった俺達はその場に留まったが五分たっても誰も来なかった、五分たったらその男達は                『 誰も来ないな、すっぽかされたんだよ、そんな奴ほっといて俺達と遊ぼうぜ、楽しいトコに連れてってやるからさ。』                 なんか無視できない状況になってきた、友成先輩も同じ気持ちだったらしく俺に言ってきた                   『 蒼太、ちょっといずみの事頼む、あのままじゃ彼女、どうなるか分からねーからな。』                   『 友成先輩、相手は四人いるんですよ、俺も一緒に行きます。』                  『 真兄、私達は大丈夫よ、あの子を助けてあげて、蒼太くんと一緒に。』              『 四森くん、友成先輩、いま彼女を助けられるのは二人しかいないわ、あんな奴らなんかに連れていかれたら彼女、何をされるか・・・。』                    決まりだな、俺と友成先輩はその男達のいる所に近づき話しかけた                  『 あのー、俺達のツレになんかあるんですか。』              男達は俺達を見て怪訝な目をする、しかし一番怪訝な目をしていたのは絡まれてる少女だった                  『 なあ、この人達ってさ、ホントにアンタのツレなの。』                     男達が少女に聞く、少女は訳が分からないといった感じにうろたえ                  『 えっ・・・、いや、その・・・、えっ。』               『 なーんだ、ウソなのかよ、つーかアンタ、朝の電車で婆さんに席譲った奴だよな、確か女連れだったじゃねーか。』                  せっかく穏便に済まそうと思ったのに、アドリブの効かない少女だな、芝居を見破られどうしようかと思ってたら友成先輩がそいつ等にハッキリ言った                『 彼女が迷惑だって言ってんだろ、みっともない事してんじゃねーよ。』              『 んだとぉ、こっちは四人いるんだぞ、あんまりナメた事言ってると大恥かかすぞコラ。』                  うわぁ〜、今時こんなヤツいるのか、あんまり目立ちたくないが向こうは引っ込みそうにない、しかも友成先輩は余裕しゃくしゃくに言い放つ                    『 そうやって数を頼りに暴力で済ますのはどうかと思うけどな、でもアンタ達がそれでいいのなら相手になるよ。』            友成先輩が言い終えるとそいつ等は襲いかかってきた、友成先輩は                  『 汚物は消毒だー。』              と言いながら素早く一撃を放つ、俺も二人ほど相手にしてたがこいつら弱いな、次第に形勢不利になるとその男達はさっさと逃げ出した、その場に残った少女に声をかけると                  『 あの・・・、助かりました、本当にありがとうございます。』                  少女からお礼を言われるとそこにあまり会いたくない男が現れた                   『 おー、綾子、悪い悪い、急に用事が入ってさ・・・って、また君達か、綾子に何の用だい。』                現れた男は二ヶ月前に俺に暴行を働いて唯一謝罪をしていない工藤恭介とかいう人だった・・・。

次回・・・、次回こそ終わらせます。

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