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大切な人達  作者: 曹叡
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第三十九話

今回は貴志視点です。

 『 お兄ちゃん、今日何か用事とかあるかな? 』              一学期が終わる今日、朝の食卓で里奈がこんな事を聞いてきた                    『 今んトコ用事はないけど何かあるのか。』               『 うん、今日ね、クラスの友達がウチに遊びに来たいって言うんだけどいいかな。』                     へえ、里奈も夕奈ちゃん以外にそんな友達がいるんだな、兄としては安心だ、今まで里奈は夕奈ちゃん以外をウチに連れてきた事はなかったからな                  『 いいに決まってるだろ、そんなの俺に許可をとる事じゃないよ、それでその間俺はどっかに行ってればいいのか。』                  里奈はブンブンと首を横に振り慌てて言う                 『 お兄ちゃんにそんな事言わないよぉ、その子達はお兄ちゃんに会ってみたいって言ってるの、だからさっ、いい? 』                  なかなか物好きな女子高生もいるモンだ、こんな金髪お兄ちゃんに会いたいとか、とりあえず里奈に言う              『 俺はいいけど、里奈はいいのか、こんな金髪の兄がいるってわかったら何かと嫌な事を言われるんじゃないか。』                   里奈は珍しく俺に怒った顔を見せて言った                 『 お兄ちゃんっ、そんなに自分の事を悪く言っちゃダメだよ!! 里奈と夕奈ちゃんはいっつもクラスでお兄ちゃんの事を自慢してるんだよ、優しくて強くてカッコいいお兄ちゃんだって、それに今時金髪だからって不良だと思われないんだから、少なくとも今日来る子はそんな事でお兄ちゃんを悪く言う子じゃないからさっ、ねっ♪ 』                 『 分かったよ、けどお前、クラスで夕奈ちゃんと俺の事を自慢してるのか、なんだかこそばゆいな。』              『 へっへー、だってお兄ちゃんなんだもーん。』              満面の笑みで俺に抱きつく里奈、もしかして俺の妹はもう引き返せないトコまできてるのか、否、今だけだろ、そう思わなければ理性を保てん。                   朝の登校はいつも通り里奈と夕奈ちゃんと、そして今日は途中で珍しく友成夫妻に会った                    『 おはよー、って青、てめコノヤロー、なんだその両手に花状態は、やはり貴様はシスコンの限界を超えたシスコンでそれをさらにもう一つ超えたシスコンだというのか!! 』                 朝からやかましい悪友に俺の必殺技、鳳天翔を放つ、しかし友成は涼しい顔で俺に言いやがった                  『 フッ、聖士に一度見た技は通じん、もはやこれは常識だ。』                  何の常識か知らんがならば今度は乙女座の必殺技、天宝輪を放とうとしたが里奈達がいるのでやめた              『 おはようございます、フフフッ、朝から元気いいですね。』                   いずみちゃんが笑って俺と友成を見ていた、すごい恥ずかしいんだけど                『 おはよーございます、友さん、いずみ先輩、二人で登校ですか、仲良くて羨ましいです、フフッ。』              『 ・・・おはようございます・・・、友成先輩・・・、矢島先輩・・・。』              挨拶を交わしあった俺達はそのまま五人で学校へと行きあっという間に修了式もHRも終わった、一緒に帰るついでにどこかで遊びたいと言ってた奈津美さんと彩花に今日は里奈と約束があるからと詫びつつ俺は一人で帰った。      我が家の前に来て見知らぬ自転車が二つあるのが目に入った、里奈の友人達はもう来てるんだな                 『 ただいま〜。』                『 お帰り〜、お兄ちゃん、みんな待ってたんだよー、早く早くっ。』                パタパタと里奈が出てきて俺の腕を掴む、そのままリビングに引っ張って行くとそこには夕奈ちゃんとボブカットの少女と三つ編みのメガネ少女がいた、彼女達は俺を見て笑顔で挨拶をしてきた、これからどうなるのだろうか。

この二人はレギュラーにはしません、ただでさえキャラが多いので・・・。

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