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大切な人達  作者: 曹叡
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第三十八話

初めて理子視点でいきます。

 明日で一学期が終わる7月19日、今私は恋人の恭介とのHを終えたトコだ              『 ふぅー、理子、今日もよかったよ。』                 ベッドからおりて服を着ながら恭介は言う、一週間に2、3日は恭介とHをしている、かつての恋人、青山貴志くんとはHはせずキス止まりだった、元々Hに興味があった私はそんな関係に不満がありその隙間に恭介が私に告白してきた               『 前田さん、僕っ、ずっと以前からあなたの事が好きでした、必ず幸せにします、お願いです、僕と付き合って下さい。』                最初は断った、だって当時はまだ青ちゃんと付き合ってたし、恭介には女遊びの噂が多数あったのだ、しかし恭介は                    『 僕がここまで本気になったのは貴女だけです、僕には貴女以外なんて考えられません、貴女さえ居てくれたらいいんです! 』              食い下がる恭介に根負けして一回だけデートをした、女の扱いが上手く甘い言葉を囁く恭介についには心だけじゃなく体も許してしまった、青ちゃんが手を出さなかった私の処女は恭介に・・・。        恭介と初めて結ばれてから私の体のタガが外れた、想像以上のセックスの快楽を知った私は恭介とのセックスにハマりこのまま青ちゃんを騙して二股を続ける事に限界を感じたので青ちゃんに別れを告げた、もう私の心も体も恭介の虜になってたし、だけど青ちゃんとなら恋人じゃなくても友達として楽しくやっていけると思った、青ちゃんは派手な金髪頭だけど明るく人当たりのいい穏やかな性格だったし、そんな青ちゃんと仲のよかった友成真司くんや高野奈津美さんも当時は私の友達でもあったし、きっと今まで通りの友達関係を続けていけると思ってた、甘い願望だったけど              『 あなた達がどうなろうと私達には一切関係ありません、あなた達に関わる時間が無駄なんです。』              奈津美に拒絶された私はつい意地を張ってしまい自分も奈津美達を拒絶するような事を言ってしまった、その結果、青ちゃんと友くん、奈津美はもう私には話しかけてこなくなった、新しい恋人はできたけど友達は全て失ってしまったのだ、私が悪いんだけど。   こうして私の周りには恭介しかいなくなってしまった、恭介までいなくなる事を恐れた私はもう恭介の言う事に逆らえなくなった、だからせっかく恭介の子を身ごもっても恭介が望まないなら堕ろすしかなかった、もし青ちゃんが父親ならどう言ったのだろうか、喜んでくれたのかな・・・。              そして一番ショックな事が起きた、青ちゃんの妹、里奈ちゃんから                  『 もう二度と私達の前にでてこないで下さい。』              言われた瞬間、私は何も考えたくなかった、里奈ちゃんの口からそんな言葉を聞きたくなかった、誰にも話してないが実は私には生き別れた腹違いの妹がいる、家の事情で遠くに引き取られもう会う事が出来ない妹が、だから私は青ちゃんと付き合ってた頃、里奈ちゃんの事はまるで自分の妹みたいに可愛がってきたつもりだ、もう会う事のない妹に重ね合わせただけかもしれないがそれでも里奈ちゃんが私に微笑んでくれるだけで満足だった、でも私は里奈ちゃんの兄を裏切った、そしてやはり里奈ちゃんも私から離れてしまった、ここまでくると自分の浅はかさに笑えてしまう               『 ああ、理子、俺は今から用事があって出かけるから、お前も準備できたら帰れよ。』                    服を着た恭介が淡々と言い放つ、私が妊娠した時からどこか私に冷たくなった気がする、もし恭介に捨てられたらどうしよう、絶対に嫌だ、赤ちゃんを堕ろしてまで恭介に尽くしたのに、恭介はそれから何も言わずに部屋を出る、一人になった私も服を着て恭介の家を出た。         帰る私はその途中で青山兄妹と奈津美、あとポニーテールの子が四人で買い物帰りらしきところに出くわした、あの人達と顔を合わせたくない私はとっさに隠れた、物陰から青ちゃん達の会話が聞こえる                 『 明日さえ行けば夏休みだな、あー、早く8月1日にならねーかなー。』              『 もーう、お兄ちゃん、そんなに里奈の水着が見たいのぉ〜。』                  『 違いますよ里奈さん、貴志くんは私の水着が見たいに決まってますわ、楽しみにしててくださいね、貴志くん 』                   『 ・・・お兄さん・・・、私の水着で・・・、離さない・・・。』                 『 ははっ、まっ、まあみんな楽しみにしてるよ、いい思い出作ろうな。』              皆でどこか海に行くのかな、すごく楽しそうに見える、もし今も青ちゃんと付き合ってたら私だってあの輪の中に入ってたはずだ、なのに今はこうして隠れてる、友達だった奈津美には拒絶され、妹みたいに可愛がった里奈ちゃんには二度と会いたくないと言われ、私が裏切った青ちゃんはいい友達になれると思ったのにもう私には全く関心がない、どうしてこうなったんだろ・・・、こんなはずじゃなかったのにな。

普通こんなビッチはいないでしょう、この小説はフィクションですから。

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