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大切な人達  作者: 曹叡
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第二十一話

今回は里奈視点です。

 今日から私は高校生、お兄ちゃんと一緒の高校に通える、嬉しくてたまらない              『 入学式じゃしっかりな、お前も今日から高校生なんだから。』                  学校に行くお兄ちゃんが声を掛けてくる                  『 もぉ〜、大丈夫だよ、子供じゃないもん。』              お兄ちゃんは今日はすぐに帰るとか、私たちが入学式だからね、でも明日からは一緒に登校できる、そしてお兄ちゃんのお昼弁当は私が作る。        以前にもお兄ちゃんのお弁当を作りたいと言ったけどお兄ちゃんがあの前田とかいう女に悪いとかで断られた、あの女は弁当とか作らないのに、一応付き合ってる彼女としての手前があったのかな。                   『 明日からは里奈や夕奈ちゃんと一緒に学校行こうね、お兄ちゃん、お弁当も作ったげるからぁ。』              『 はははっ・・・、まさにリアルギャルゲーだな・・・。』                    リアルギャルゲー? なんだろ、お兄ちゃんの顔が笑ってるけどなんか汗が出てる、暑いのかな。    お兄ちゃんを見送った後、ちょっとして夕奈ちゃんに電話する、お兄ちゃんのお陰で夕奈ちゃんと一緒に学校行けるもんね                 『 夕奈ちゃん、おはよっ、ねえ、8時30分に待ち合わせしようよ。』               『 ・・・うん・・・、一緒に行こう・・・。』              入学式は9時から始まるとか言ってた、クラス分けも見ときたいし、夕奈ちゃんや蒼太くんと一緒のクラスになれるかな、東明高校は一年のクラスメートが卒業まで一緒だもんね。   夕奈ちゃんの家は私の家から徒歩三分、私が家から出たらすぐそこに夕奈ちゃんがいた                     『 おはよ〜、夕奈ちゃん。』                      『 ・・・おはよ・・・、里奈・・・。』                 夕奈ちゃんと合流して歩くこと十分、今日から私達が通う、そしてお兄ちゃんのいる東明高校に着いた。  すでにたくさんの新入生が来ていて、その中には同じ中学の人も数人いた、早速私達はクラス分けの表が張ってある掲示板に向かった、表を見たら                  『 あっ、夕奈ちゃん、あったよー、一緒だぁ、ほら、二組だよ。』                 『 ・・・うん・・・、よかった・・・。』                やった、これで夕奈ちゃんと卒業まで一緒だ、そんな感じで喜んでたら後ろから声を掛けられた                 『 おはよう、里奈さん、夕奈さん、へえ、嬉しそうだね、一緒のクラスになれたんだ。』                       そこにはイケメンといってもおかしくない私達の友人、四森蒼太くんが凛とした感じで立っていた                『 おはよう、蒼太くん、蒼太くんは何組なの。』              『 俺は一組だけど、二人は? 』                     残念、でも隣のクラスだし、そんな事ぐらいで友人関係壊れないよね。    蒼太くんも全く気にしてなさそうだった、彼に促され教室に向かう、蒼太くんと別れ教室に入ると既にほとんどの生徒が来ていた、でも知ってる人はいなく入学式まで夕奈ちゃんと二人で雑談していた。                 入学式も終わり教室に戻って、しばらくしたら私達の担任になる教師が来た、三十代くらいの女性教師だ              『 皆さん、初めまして、これからこのクラスを受け持つ鈴木 舞 ( すずき まい ) です、あなた達が楽しい学生生活を送れる様にサポート出来たらいいなって思ってます、これからよろしく。』                   よかった、いい感じの先生だ、HRも終わり夕奈ちゃんと共に下校準備をしてたら知らない男子生徒が話しかけてきた                   『 ねえねえ、キミ達これからヒマ? よかったら俺達とカラオケ行かない、一緒に楽しもうぜ。』               何言ってるの、知らない人なんかと行きたくないよ              『 すいません、私達早く帰らないと用事があるんです、帰ろっ、夕奈ちゃん、それじゃ。』                  夕奈ちゃんを連れ、早々に教室を出る、知らない人と居るよりお兄ちゃんと居た方が楽しいもん、明日からはお兄ちゃんと帰るんだから。

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