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大切な人達  作者: 曹叡
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第百九十七話

今話は友成視点で進みます。

年の明けた新年元旦の朝、俺はいずみや美鈴さんと近くの神社に初詣に来ていた、ちなみに俺の親父は仕事の関係という分かり易いウソをついて自分の会社の若い女性社員と2人だけでグァム旅行に、義母は義母で最近よく貢いでるイケメンホストと沖縄旅行に行ってしまい年末年始だというのに家には俺しかいない、その事を知ったいずみから


『 だったら年末年始はウチに来ればいいじゃない、ママだってきっとそう言うわよ、おせち料理だって用意してるから一緒に食べようよ、ねっ、真兄♪ 』


との甘いお誘いを受け大晦日の前日からいずみの家にて世話になってる、つまり美人母娘と一つ屋根の下、この事を俺の相棒にして妹スキーのシスコンマスター、青山貴志に話すと


『 ほう、それは自慢か? 自慢なのかこの野郎! まあ俺も大学受験がないから正月は里奈や夕奈ちゃんとのんびり過ごす予定さ、お前も甘い時間を過ごすのは自由だけどせっかく誘ってくれたいずみちゃんや美鈴さんに迷惑かける様な事はするなよ。』


『 なんだと! 貴様里奈ちゃんだけでは飽きたらず夕奈ちゃんまで毒牙にかけようってか!? この変態シスコンマスターめ!! 今度会ったら俺の新必殺技、跳刀地背拳で成敗しちゃるけんの、覚悟しいや!! 』


と堂々と宣戦布告してやった、俺かっけー、しかし青山も相変わらずはっきりしない男だな、俺なら奈津美さんや彩花、それに夕奈ちゃんや里奈ちゃんみたいな美少女に迫られたらその日の内にベッドインだがな、その辺は童貞の青山じゃどうしていいか分からないのは無理ないかもだが


『 真司君、さっきから何黙り込んでるの? 何か心配事でもあるの? 』


青山の事を考えてた俺に美鈴さんが話しかける


『 えっ、そんな、心配事とかありませんよー、それより早くお参りすましちゃいましょう、早く帰って美鈴さんといずみの作ったおせち食べたいですから。』


『 真兄ったら、慌てなくてもおせちは逃げたりしないよ、ねっママ。』


『 そうね、あっ、そうだわ真司君、何か食べたいリクエストとかあるかしら? おせちがなくなったら真司君の食べたい料理作ったげる、だからなんでも好きなの言って頂戴、いずみも私も真司君の為に張り切っちゃうから。』


やっぱ綺麗だな、美鈴さんって・・・実年齢より7、8才は若く見えるから知らない人だといずみと姉妹と言われても信じるだろうな


『 だったら鍋とかいいですよね、皆で食べれるし体は暖まるし、キムチ鍋とか食べてみたいですね。』


『 分かったわ真兄、じゃあ明日の夜はキムチ鍋にするから、他に何かリクエストとかない? 』


『 そうだな・・・特にはないけど一応考えとくよ、ほらっ、行こうぜ。』


俺は我先にと神社の奥に向かう、後ろからついてくるいずみと美鈴さん、美人2人を連れ歩く俺を周りの男性達は羨ましそうに見てる、うーん、気持ちいい。




お賽銭をいれて願い事をする、いずみも美鈴さんも同様に願い事をしてる、お参りを終え帰ろうとする俺にいずみが近寄り


『 ねえ真兄、真兄は何をお願いしたの? 』


『 俺か? いずみと美鈴さんがこの先もずっと幸せでいられる様にとこの世の全ての子供達が明るく健やかに暮らせる様な世の中になる様にってな。』


『 優しいのね、ありがと真司君♪ 私も真司君といずみがいつまでも変わらず一緒に元気でいられる様にお願いしたのよ。』


『 なーんだ、みんな一緒なんだね、私も真兄が立派な刑事になれる様にってのとママにも素敵な恋人が出来て幸せになる様にって願ったのよ。』


『 いずみ・・・。』


いずみの願い事を聞いた美鈴さんは感激してるみたいだ、愛娘の為にずっと1人で頑張ってた美鈴さん、その娘が自分の幸せを願ってるんだからそりゃ嬉しいよな、そしてそのいずみの願いがほどなく叶うとはこの時の俺には全く予想出来なかった・・・。

次話は美鈴さんのお相手が出ます、ちなみに第九話からも近い内に修正します。

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