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大切な人達  作者: 曹叡
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第十九話

三年生になりました。

 今日から新学期、俺たちは高校三年生となる、何かと忙しい一年、どんな事が待ってるのだろうか、朝食時に里奈が                    『 お兄ちゃん、今日から三年生だね、里奈も明後日から高校生だから一緒に学校行こうね。』                 肩まで伸びた艶のある黒髪にちょっと幼さの残る顔立ち、笑うとふにゃふにゃとでるえくぼ、控え目な推定Bカップの胸とまあかわいいといえばかわいいよな、きっとモテるぞ。    里奈の見送りで家を出る、今日の占いは7位と微妙な順位、まあ、何もトラブルのない日常が一番だよ。              新しい教室には二年時と変わらない面々、東明高校はクラス替えがない、一年時のクラスメートが卒業まで変わらないのだ、否定意見もあるが概ね好評だとか              『 おはよー、貴志。』              『 オス、青、とうとう三年生だな。』                  『 おはよう、貴志くん、またこれから一年仲良くしようね♪』                   彩花、友成、奈津美と挨拶していく、しかし奈津美、朝からその笑顔はイオズン級だよ、彩花はさしずめベギゴン級、友成はせいぜいひののぼうだな。  ちなみにこの前日にこのメンバーといずみちゃん、里奈と夕奈ちゃん、蒼太の総勢八人でボーリングに行った、四森姉弟もすぐに友成夫妻や奈津美に馴染み有意義な時間を過ごした、スコアは蒼太がトップ、最下位は夕奈ちゃんだった。              あっという間に始業式もHRも終わり今日は昼までで下校、友成は今日もいずみちゃんとデートに行き、奈津美も家の用事で先に帰った、でも帰る時に俺にゴメンねと手を合わせることはないのに、だからか自然と彩花と二人で帰った               『 ねえ、貴志は帰って何するの。』                   『 うーん、買い物は行ったし、掃除も昨日の夕方にしたばかりだしな、帰ってから考えるかな。』               『 えー、昨日のボーリングが終わってから掃除したのー。』                    『 まあな、体力はあんだよ、けど蒼太ってめちゃボーリング上手いな、スコアなんかプロに近いぞ。』              そんな話をしながら歩いてたら理子の今彼、工藤恭介が何故か一人ですぐ近くに来ていた                    『 はははっ、青山君、また違う女かい、そのうっとおしい金髪同様に節操なしだな。』                    なんだコイツ、俺に恨みでもあんのか、うん? もしや二年の時のあの・・・              『 なにアンタ、ウザいから消えてくれない。』                        さすが彩花、こーゆー男には容赦ないな                  『 ふん、さすが粗野な男には下品な女がつくんだな、素直で従順な理子とは大違いだ。』                   さすがにぶん殴りたくなるがそれより前に彩花が              『 あははっ、痛い勘違い男にクソビッチ女でどこか無人島で死ぬまでいちゃついてくださいよ、お似合いだわ、あんた達。』               彩花の反撃に工藤は勝ち誇った顔で                    『 そうなんだよ、ここ最近理子も激しくなってきてね、青山君ももらえなかった理子の初めてをもらってから彼女を僕色に染め上げるのが大変なんだ、クククッ、春休みの時とか三日三晩・・・。』                  工藤が言い終わらないうちに彩花の腕を取り足早にその場を離れた、工藤の捨て台詞が聞こえたが相手にする価値はない                  『 あぁ〜、ムカつくぅ〜、貴志が引っ張っていかなかったらアイツぶん殴るトコだったよ。』                 工藤の姿も見えなくなった所で彩花が息巻く、結構喧嘩っ早い娘だな、しかし、あの男に会うと不快にしかならないな                   『 ねえ、貴志、なんでアイツってああも貴志に突っかかってくるの、なんかアイツにしたの。』                彩花が聞いてくる、工藤が俺を嫌う理由ねぇ、やっぱあの二年の時のサッカー大会しかないよな、俺は思い出す限りに彩花に話し始めた・・・。

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