第百八十四話
前半は18禁に近いです、大丈夫かな・・・。
『 お兄ちゃん・・・好き、愛してるよ・・・。』
『 ああ・・・里奈、俺もだ・・・もう里奈なしじゃ生きていけないよ。』
『 あぁん、里奈もだよぉ・・・んちゅ、ふぅ・・・お兄ちゃあん・・・。』
兄と私は濃厚な口づけを交わす、互いを抱きしめながら舌を絡ませあい淫らな空気が辺りを包む
『 お兄ちゃん、里奈、もうガマンできないよ・・・お兄ちゃんの・・・欲しいな・・・。』
『 ああ、俺もだ・・・早く・・・早く里奈の・・・入れたい・・・。』
『 ふふふ、もうこんなになっちゃってる・・・里奈のキスに興奮してくれたんだね、じゃあ・・・今日はいっぱい奉仕しちゃうからぁ・・・ねえお兄ちゃん、早く脱がせてぇ。』
握った兄のアレはもういつでも臨戦態勢だった、私の誘惑に兄はオスの本領を発揮したかの様な勢いで私の衣服を脱がしていく
『 里奈・・・恥ずかしいのか・・・。』
『 恥ずかしくないもん・・・お兄ちゃんになら・・・いいよ・・・。』
兄の衣服も脱がしていき私と兄はお互い一糸まとわぬ姿になった、そして
『 里奈・・・いくよ。』
『 うん、きて・・・お兄ちゃん・・・。』
こうして私と兄は兄妹の壁を取り払って1つになったのだった・・・
――――
『 ・・・なんつー小説を書きやがるんだあいつは・・・分からん。』
里奈から小説書いたから読んでみてと言われ読んではみたのだが・・・ひたすら俺と里奈が男と女の営みを繰り返す内容で最後には里奈が俺の子供を身ごもるというモラルも何もあったものじゃない結末だった
『 お兄ちゃーん、里奈の書いた小説読んでくれた? よかったら感想とか聞いてみたいな♪ 』
コンコンとドアをノックする音のした後、俺の部屋のドアが開き里奈が入ってくる、もうすぐ11月になるというのに相変わらずのミニスカートという生足を露出させたその格好は何を考えてるのか・・・
『 感想も何も意味が分からないんだけどな、お前は一体何を考えてこんなありえない変態小説を書こうと思ったんだ? 』
俺が問いただすと里奈は花も恥じらう乙女の顔になり
『 里奈の夢を書いてみたかったんだよ、兄妹だから公式には結婚出来ないけどお兄ちゃんの子供は産めるもん、ずっと一緒にも暮らせるんだから♪ 』
ブラコン全開な台詞をのたまう、なんでこんな子に育ってしまったのか? 俺の育て方が間違ってたのか・・・ブラコン以外は文句なしの妹なのに
『 まあ小説を書くのもどんな内容でも自由だからな、それについては何も言わない、でもこの小説の内容が現実になるのは刑道栄が諸葛亮を策にはめるよりありえないからな。』
『 ちぇっ、つまんないなあ・・・お兄ちゃんは里奈の事を愛してないの! 』
『 妹としては愛してるよ、でも女としては・・・愛せる訳ないだろ、俺とお前は兄と妹なんだ、それ以外の何物でもないよ。』
正論だ、どこをどうとっても正論の筈だ、俺と里奈が男女の仲になるとか許される事じゃない、しかし・・・俺の心の奥底では里奈と生涯添い遂げる事を望んでる部分もある、かつて元カノだった理子に裏切られた時に里奈は俺にこう言った
『 里奈は絶対にお兄ちゃんら離れない、絶対にこの手を離さないよ。』
その言葉は当時好きだった理子を工藤にあっさり寝取られ失意の底にいた俺に光を与えてくれた、あの時の優しさに満ちた里奈の顔は今でも忘れられない
『 じゃあ奈津美さんや彩花さん、夕奈ちゃんだったら受け入れるの? 妹だっていうだけで里奈はダメなの? 嫌だよ、そんなの納得できないよ! 』
『 奈津美さん達も里奈も同じだよ、俺を想う気持ちはな、俺だってたまに思う時もある、お前が妹じゃなかったら・・・ってな。』
うーん、妹に言う台詞じゃないな、見方によっては口説いてるとも受け取れるぞ
『 お兄ちゃん・・・もしかしてお兄ちゃんって、本当は里奈の事・・・。』
『 勘違いするなよ、別にお前を好きだって言ってる訳じゃないからな! まあお前の気持ちは正直嬉しいとは思ってるけど。』
里奈から目を背け照れながら言うと里奈がピョコンと抱きついてきた、そして甘えるように俺の胸に顔をうずめる、高校生にもなってこの子は・・・
『 素直じゃないなあお兄ちゃんは、でもそんなトコも好きだよ♪ もうこうなったら絶対里奈にメロメロにさせたげるからね、里奈の本気を甘く見ちゃ駄目なんだから〜。』
なんか怖いな・・・現時点で1週間に1回は一緒に寝たり1ヶ月に一度は風呂にも一緒に入るくらいだからな、こんな兄妹普通はいない、それでもやめられないのは俺も望んでいるからなのかもしれない。