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大切な人達  作者: 曹叡
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第百八十一話

三連休は今日しか休めませんでした、明日は仕事です、近頃運動してないから体力落ちたかもです。

日曜日の朝、天気は快晴、絶好のピクニック日和だ


『 いい天気だね、お兄ちゃん♪ 夕奈ちゃん。 』


『 そうね・・・それより里奈・・・お兄さんも・・・早く行きましょう・・・皆さんとの待ち合わせに遅れます・・・。』


昨日の夜からウチに泊まりに来ていた夕奈ちゃんに促され家を出る、朝から里奈と夕奈ちゃんが仲むつまじく作った弁当を持ち友成達と待ち合わせてる駅へと向かう、その道中で可愛らしい袋に包まれた弁当箱を持った奈津美さんに出会った


『 おはようございます貴志君、里奈さん、夕奈さん、今日は素晴らしい晴天ですわね、秋の風も涼しくてなんだかウキウキしてしまいますわ、ふふふっ。』


清楚なロングスカートにシンプルな帽子がかえって似合ってる奈津美さん、マジでどこの雑誌から出てきたモデルだよって感じだ


『 おはよう奈津美さん、なんつーか・・・あまりにも美しすぎてどう言ったらいいのか・・・。』


『 そんな・・・貴志君こそ今日はいつも以上に惚れ惚れしてしまうほど素敵ですわ・・・って、もうっ! 朝からそんな甘い言葉言わないでくださいな。』


ひょっとしてこれがバカップルというやつなのか? 顔を赤らめ見つめ合う俺と奈津美さんを里奈と夕奈ちゃんが不愉快そうに


『 お兄ちゃんっ! 何鼻の下のばしてるのよ!! お兄ちゃんは里奈の事を世界一愛してるって言ってくれたじゃない! 』


『 お兄さん・・・昨日の夜・・・私とあんなに愛しあったのに!・・・。』


ありもしないデタラメを言い出す、というか夕奈ちゃん、キャラ違うだろ・・・


『 貴志君・・・私というものがありながら実の妹やその友人と不貞を働くなんて・・・ふふっ、冗談ですわ♪ 今日は楽しくなりそうですわね。』


大人の余裕というやつか・・・里奈も夕奈ちゃんもまだまだ奈津美さんにはかなわないかな?




駅に着いたら四森姉弟と紗恵ちゃんは来ていたが友成夫妻がまだ来てない、また友成が寝坊でもしたか?


『 おはよー貴志、あっ、やっぱり奈津美や夕奈も一緒だったんだ、じゃあ後は真司達だけだね。』


『 そのうち来ますよ、まだ待ち合わせの時間まで10分あるんですから。』


蒼太が時計を見て冷静に言う、奈津美さんもそうだったが蒼太もモデル級美男子だ、なんつーか立ち振る舞いに品があるというか・・・毎回思うが本当に里奈や紗恵ちゃんと同い年かね?


『 お待たせしました〜、ほら真兄! 私達が最後よ、どーして朝起きれないのよっ!! あんなに夜更かししちゃダメって何回も言ったじゃない! 』


『 スマンスマン、昨日も親父と警察は同じ警察官の犯罪をもっと厳正に処罰するべきだって議論してたんだよ、でも寝たのは12時ちょっと前だぞ、基本朝は弱いんだよ俺は。』


友成といずみちゃんが慌てた様子で駆け寄ってくる、やっと9人全員が揃った、しかし友成もずいぶんと社会的な議論をするな、確かにたまにつまらない犯罪を犯す警察官のニュースを見る事がある、もちろんそんな警察官はほんのごくわずかなんだろうが。



列車に乗り俺達9人は固まって座る、列車に乗るなり友成は真面目ぶって


『 線を走る鉄道は景色の良さもありこの季節は乗客も多く鉄道ファンの間では有名である。』


鉄道のナレーションをしだした、さすがさらい刑事を目指すだけあるな、そんな友成に紗恵ちゃんが


『 友成先輩ってさむらい刑事ってドラマのファンなんですよね? 将来は刑事になるっていずみ先輩から聞きました、私も応援しますから頑張って下さい。』


『 ありがとな紗恵ちゃん、将来刑事になって一つでも悲しい事件を減らして、そして1人でも多くの人の笑顔と安全を守れる刑事になるから、それが俺の母さんに誓った夢なんだ。』


『 そっか、でっかい夢だな、頑張れよトモ、天国でお前の母さんや香取刑事も応援してるよきっと。』


友成には将来への明確な目標がある、だけど俺にはそういう将来のビジョンがまだない、卒業まで半年切ってるってのにな、未来に向けて俺もそろそろ真剣に考えないとな・・・。

今回の話はずいぶんとタイムリーになりました、もちろん警察官全てが今回現実に起きた事件のわいせつ警官ばかりじゃないんですけどね・・・。

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