第百八十話
貴志視点で進みます、やっと季節に追いついたかもです。
『 ピクニック? 』
家にて里奈と夕飯を食べてたら里奈が今度の日曜に友成達みんなとピクニックに行こうと言い出した
『 そーだよ、今なら紅葉も綺麗だし日曜は天気もいいし絶好のピクニックびよりなんだから、ねーねーお兄ちゃ〜ん、いーでしょ、行こうよ〜、お願い〜。』
出た、里奈の伝家の宝刀、うるうる上目遣い、こんな目をされても断れる様な強い意志は残念ながらシスコンの俺にはない
『 分かった分かった、俺は行くから、でもトモ達には聞いてみないとな、あいつ等も何か予定があるかもしれないし。』
『 やったーっ! じゃあ蒼太君と紗恵ちゃんには私から連絡しとくね♪ 』
ずいぶんなハシャギようで、本当に高校生かねこの子は、里奈らしいっちゃ里奈らしいのだけどな。
学校にて昨日の里奈の提案を友成達に話す、すると
『 まあっ、楽しそうですわね♪ 私も是非お供させていただきますわ。』
『 私も行くわ、近頃勉強ばかりだったからたまには皆で紅葉を見に行くのもいい気分転換じゃない。』
『 いいねー、里奈ちゃんに奈津美さんに彩花に夕奈ちゃんといずみと紗恵ちゃんと一緒か、美少女達と秋の紅葉を見ながらお弁当だろ? 最高のイベントじゃないっすか、俺が行かなきゃ誰が行くって話だぜ。』
友成と奈津美さん、彩花はあっさり承諾した、いずみちゃんも友成がメールしたら二つ返事で快諾、蒼太や紗恵ちゃんも行くと里奈からメールが来てこうしていつもの9人でピクニックに行くのが決まった。
下校時間、俺の両隣には奈津美さんと彩花という両手に女神状態、風に乗って2人の甘い匂いが漂いこの上なく幸せな気分になる、かつての俺なら買い物しようと町に出かけたら財布を忘れるほどに混乱していただろうが・・・まあなんでもいい、この2人と会話するのは楽しいからな
『 ふふふっ、貴志君、楽しみにしていて下さいね、腕によりをかけて貴志君のお口を満足させるお弁当をお作り致しますわ♪ 』
『 私だっておにぎりたくさん作るんだからねっ! 貴志が毎日食べたいって言わせるおにぎり作るから期待しときなさい! 』
『 そりゃ楽しみだ、2人共料理上手だからな、そういや彩花、蒼太の事なんだけど・・・。』
例の蒼太の過去がクラスに発覚して以来、彩花もクラスメートから蔑まれるような視線を受けていた、だが俺や友成を敵に回しても勝ち目がない事くらいクラスの連中は理解してるので表立って彩花に害を加える事はない、大方ネチネチと陰口を叩くくらいだ
『 蒼太も私ももう大丈夫よ、私達には貴志や真司、奈津美達がいるんだから、あんなクラスの連中なんて眼中にもないわ。』
『 ありがとうございます彩花さん、私にだって彩花さんや蒼太君がいてくれるのですから心強いですわ、だからといって貴志君だけは譲りませんけど。』
『 あら奈津美、それは私のセリフよ! 最後に勝つのは私なんだからっ!! 』
この美女2人はそれぞれに劣らない魅力がある、身長も高くモデル体系でありながらEカップで清楚な黒髪ロングヘアーの奈津美さん、栗色のセミショートにメガネが似合うムッチリ体系Fカップの彩花、以前この2人に里奈と夕奈ちゃんを加えた水着姿の4人に迫られる夢を見た事があったがもしあんな事が現実に起きたら俺は耐えられるか・・・100%ムリだな、つーかそんな状況でなんの手もださず耐えられる男がいるのなら見てみたい
『 彩花さんに夕奈さん、そして里奈さん・・・ライバルは手ごわいですけど必ず貴志君を私に振り向かせてみせますから! 貴志君は私の全てなんです! 』
『 貴志、私も負けないからねっ! 貴志さえその気になったらこの体はいつでも貴志の好きに・・・。』
『 ストォーーーップ!! それ以上言ったら俺の理性が崩れてまうがな、2人共もし本当に俺が襲ったらどうすんだよ? 俺も一応男なんだからさ。』
あまりに恥ずかしい2人に注意を促すつもりで言ったのだが生憎2人の反応は
『 まあ、やっとその気になってくださったのですね、それでは早速私の家に参りましょうか? 今なら母も姉もいませんから2人っきりで・・・。』
『 いいわよ、じゃあホテルに行こっか? この体で貴志を虜にしちゃうけど文句ないわよね。』
ダメだこりゃ・・・この2人といい里奈といい少し何かがズレてるんだよな、もしかしたら夕奈ちゃんもか? なんとか2人の誘惑を振り切り帰路についたはいいが家に帰れば
『 お兄ちゃーーん! お帰りなさ〜い♪ 』
『 お帰りなさいませ・・・ご主人様・・・。』
何ゆえに里奈と夕奈ちゃんはきわどいメイド姿なのだ? 次から次へといろんなコスチュームで迎えてくれる里奈と夕奈ちゃんにある意味尊敬の念を抱く
『 えーと2人共、そのカッコでいるのは何の意味があるのかな? 』
『 もっちろんお兄ちゃんを悩殺する為だよ、どう? 萌えちゃった♪ お兄ちゃんなら里奈はいつでも受け入れてア・ゲ・ル♪ 』
『 ご主人様・・・まずはお風呂になさいますか・・・それかご食事・・・それとも私ですか・・・どうぞいつでも召し上がってください・・・。』
この2人もか・・・もうそろそろ俺の理性も限界かもしれない、いっそ理性なんてかなぐり捨てたら楽になるのかもな、まあヘタレな俺にそんな度胸もある訳ないが・・・。