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大切な人達  作者: 曹叡
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第百七十九話

今回は里奈視点で進みます、ちなみに昨日は小学校の運動会に行きました、最近の運動会は何か派手なんですね。

『 ねえねぇ、あの噂聞いた? 一組の四森君がさあ・・・。』


『 聞いた聞いた、信じられないわよねー、あの完璧イケメン超人の四森君が過去にあんな事してたなんてさっ、あ〜あ、なんか幻滅しちゃったなあ、私ファンだったのに。』


蒼太君の過去? 蒼太君に何かあったのかな、夕奈ちゃんと昼食をとってた私はクラスの女の子達の気になる話し声を耳にした


『 それにしても小学校で自殺未遂にまで追い込むイジメってどんなんだろうね、でも四森君って普段はあんなに真面目な人なのに、人って分からないよねー、二重人格って奴ー。』


自殺未遂? イジメ? まさか蒼太君が過去にそんな事をしてたっていうの? そんな事ある訳ないじゃない・・・でも・・・昨日の様子がおかしかった蒼太君・・・もしかしたら・・・


『 いい人ほど裏じゃ分からないって事だよ、もしかしたら恋人の鈴木さんも四森君から無理やりあんな事やあーんな事までやらされてるかもしれないわね。』


『 バカな事言わないで! 蒼太君がそんな事する訳ないじゃないっ!! 証拠もないのにいい加減な事言わないでよ! 』


あまりの言われようについその子達に怒鳴ってしまった、しかしその子達は


『 あら青山さん、あなたや秋野さんは四森君と仲がいいんでしょ、本当に何も知らないの? 』


意外そうな表情だけどケロッとしてた、何にしても蒼太君を、友さんと並んで私が世界で二番目に好きな男性を ( もちろん一番大好きなのはお兄ちゃん ) そして私の大切な友達を侮辱するのは許せなかった、夕奈ちゃんも凛とした態度で


『 何か蒼太君の過去が噂になってるみたいですけど・・・私達は・・・蒼太君や・・・紗恵さんの友達です・・・何があってもそれは変わらない・・・。』


蒼太君の噂を話していた女の子達に言う、どうやら昨日の蒼太君や紗恵ちゃんの様子がおかしかったのはこの事が原因で間違いないみたいだった、でもどんな過去があっても蒼太君は蒼太君、私達の知ってる真面目で優しくて格好良くてお菓子を作るのが上手な蒼太君、たとえどんなに良い人でも悪い事をしてしまう事だってあるんだから


『 そんなに気になるなら本人に直接聞いてみたらいいじゃない、友達なんでしょあなた達? 別に私としては四森君が過去にイジメをしてようがしてまいがどっちでもいいのよ。』


なんか腹の立つ言いぐさだけど確かに蒼太君に直接聞くのが一番早いかもしれない、だけど人の過去にそんな簡単に立ち入るのも良くない気がする、私は夕奈ちゃんに相談してみた


『 そんなの聞く事ないよ・・・蒼太君の事信じてるなら必要ない・・・。』


言われてみたら当たり前の事だった、蒼太君を信じてるのなら私達が余計な詮索なんてしなくてもいい、蒼太君や紗恵ちゃんが元気になるまで私達が支えてあげたらいいのだから


『 そうだよねっ♪ 私ってば変な事聞いちゃったね、それじゃあ今度の日曜は蒼太君や紗恵ちゃんやお兄ちゃん達も誘ってみんなでピクニックでも行こっか、電車に乗ってさ、友さんも喜ぶよきっと。』


『 どうしていきなりピクニック・・・でも楽しそうね・・・久しぶりにみんな揃って・・・。』


夕奈ちゃんも乗り気だ、お兄ちゃんや友さんに奈津美さんに彩花さんやいずみさん、蒼太君や紗恵ちゃんに夕奈ちゃんと私、みんなが揃えばいつだって楽しい、あの夏休みの友さんの別荘みたいに・・・


『 だったらお弁当作らなきゃね、腕によりをかけて作っちゃうんだからっ♪』


『 その時は私も手伝う・・・そしてお兄さんに・・・食べてもらう・・・。』


夕奈ちゃんは相変わらずお兄ちゃんloveだった、なんでも夕奈ちゃんが言うには女の子としての自信をお兄ちゃんからもらったとの事、だからこそ夕奈ちゃんは私の親友にしてお兄ちゃんを巡る良きライバル、マンガとかでよくある関係だけど基本的には仲良しな私達、でもいつかは決着をつけなきゃね・・・。

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