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大切な人達  作者: 曹叡
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第百七十八話

また残業が始まりました、毎日更新は厳しいです、2日か3日に一度のペースで更新出来ればと思ってます。

『 貴志・・・真司・・・奈津美も・・・。』


校舎裏の目立たない場所に佇むあまりに弱々しい彩花の姿、いつもの強気で堂々としてややツンデレな彩花はそこにはいなかった


『 彩花・・・お前足早いんだな、あのトモが見失うなんてなかなかないぞ。』


『 ああ、その足ならオリンピック狙えるぜ、その美味しそうでムッチリしたフトモモといい・・・足フェチにはたまらんぜよ。』


『 彩花さん、1人で悩んだりしないでくださいな、私は・・・いや、貴志くんも真司くんも、きっと里奈さん達だってどんな過去があっても今の蒼太くんを信じますわ、だって私達は仲間じゃないですか。』


『 みんな・・・。』


『 まあそーゆー事だ彩花、俺達は過去なんて気にしないよ、同じ過ちを二度と繰り返さなきゃいいんだから、今の蒼太ならきっと大丈夫だろ。』


俺が言うと彩花の目に涙が浮かぶ、なんというレアな・・・いやいや、勝ち気な彩花でも泣くんだな


『 うん・・・ありがとみんな・・・ねえ、信じてくれる? どんな過去があっても蒼太はみんなが知ってる優しくて真面目で私の・・・自慢の弟だって。』


そんなの当然の事だ、蒼太は俺や友成の弟同然な存在だからな、まだ少し元気のない彩花を連れて教室に戻ると当然教師からどこに行ってたと怒鳴られるが奈津美さんがうまくごまかしてくれた ( 俺や友成が言っても納得しなかったが奈津美さんが言うとすんなり納得した。) これだから38歳独身男性教師は・・・。



昼休み、いつもと変わらずに4人で昼飯を食べる、有森もあれから何も言ってこなくなった、クラスの何人かも蒼太の過去を噂などで知った様だがそんなの関係ない、もともと俺達4人はクラスでも孤立気味だったし特に俺と友成はクラスの男子すべてを敵にまわしてると言っても過言ではない、奈津美さんと彩花というクラス、いや、学年を代表する美女2人を俺と友成がいつも独占してるのだから


『 いつもアオの弁当は美味しそうだよなあ、里奈ちゃんの愛情がこれでもかってぐらい詰まってるからな、たまには俺にも作ってもらえないか頼んでくれないか? 代わりにいずみの作った弁当をアオに食べさせてやるからさ。』


いずみちゃんの作った弁当か・・・食べてみたいという気持ちもある、しかし


『 真司、そんなに里奈の作った弁当が食べたいのかしら? 貴志もまさかいずみの弁当が食べたいとか言わないわよね・・・。』


彩花がコワいよー、でもいつもの彩花といった所か、そして奈津美さんも


『 貴志くん、私からもお願いがありますわ、里奈さんにたまには私や彩花さん、夕奈さんにも貴志くんへのお弁当を作らせて下さいと、もう勝負とかキスとかは申しませんけど私達にも好きな男性に手料理を作る幸せくらい望ませてくださいまし。』


妙に艶っぽい声色で迫る、そういやそんな事あったな・・・あの時は彩花の作った弁当を選んだんだっけか、もちろん他の3人の弁当も美味しかったんだけど


『 なあアオ、やっぱ今の話はなしな、里奈ちゃんの作る弁当はお前に対して作るから美味しいんだろうし、俺にはちゃんと俺への愛情を込めてくれるいずみの弁当があればいいや。』


やっとそれに気づいたか・・・いずみちゃんの弁当は少し惜しいがそれを望んだら女性陣からブーイングだろう、奈津美さんの頼みだけは里奈に話してみるとして彩花もだいぶ元気を取り戻した、しかし一年の、里奈達の教室ではまたひと騒動起きていたのだ・・・。

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