第百六十九話
友成視点のお話です、ちなみに夜勤が終わりましたのでこの時間に更新できました。
今日もまたさらい刑事旅情編のメインテーマが脳内で流れる金曜日の放課後、俺はいずみと駅前の商店街に買い物に来ていた、美鈴さんが二日後に誕生日だというのでそのプレゼントを買いに来たのだ
『 しっかしあの美鈴さんももう四十か・・・。』
『 あら真兄、女性は十代でも四十代でも変わらず女性なのよ、四十代でも可愛らしい人はいるんだから、ママみたいにね。』
そうだったな、美鈴さんはとても四十代目前には見えない若々しい未亡人だ、俺にとってはもう1人の母と呼べる人でもある、10歳の時に実の母を病気で亡くした俺をいずみと一緒に励まし色々と助けてもらった、その時の恩はいくら返しても返しきれないくらいだ
『 ところで美鈴さんの喜びそうなプレゼントって何だろうな、どうにも分からなくて・・・。』
『 真兄がプレゼントしてくれるのならママはなんでも喜ぶと思うよ、でもまたママがおかしな事言ったら私が直々に正義の鉄槌を加えるけどね♪ 』
鉄槌ってなんだろうな・・・気にしても仕方ない、俺といずみは商店街を巡りながら美鈴さんの喜びそうなプレゼントを探し続けた。
駅前を彷徨いてると美少女2人が歩いてた、ポニーテールがよく似合う目のパッチリした夕奈ちゃんと肩までのびるサラサラの黒髪が庇護欲をくすぐるBカップの妹系美少女、里奈ちゃんだった、2人に気づいたいずみが声をかける
『 あらっ、里奈ちゃんと夕奈ちゃんじゃない、何してるのかしら? 』
『 あっ、友さん、いずみさん、こんにちは♪ 今日もデートですかあ? いいなー、私もお兄ちゃんとデートしたいよー。』
『 駄目よ里奈・・・お兄さんとデートするのは・・・私なんだから・・・。』
うーむ、相変わらずのモテっぷりだな青山は、最終的に誰を選ぶんだろ? 俺なら4人全員美味しくゴチになり・・・いやいや、そんな事より早く美鈴さんへのプレゼントを買わなきゃな
『 私達はあてもなくただプラプラしてただけですよ、友さん達は? 』
『 私のママが明後日誕生日なの、だから真兄とプレゼントを買いに来たのよ、よかったら里奈ちゃんも夕奈ちゃんも私達と来ない? プレゼント買い終えたら何か食べに行こうよ。』
『 いいんですか・・・私達、2人の邪魔になるんじゃ・・・。』
夕奈ちゃんが遠慮がちに聞いてくる、いじらしい娘だね、いずみも見習うべきだな、少しガサツだから
『 気にしない気にしない、人数が多い方がにぎやかだし2人にも四十の女性にはどんなプレゼントがいいか聞き・・・ふぎゃ! 』
『 女性の年齢をおいそれと言わない!! デリカシーないよ真兄っ! 』
いずみの空手チョップが俺の脳天に炸裂した、だからガサツだというに、いずみにも奈津美さんや夕奈ちゃんのしおらしさの一割でもあればな・・・
『 あらら、大丈夫ですか友さん? まっケンカするほど仲が良いといいますから♪ それより私達も一緒に行っていいんですか? 行こうよ夕奈ちゃん。』
『 もう、里奈ってば・・・いいんですか・・・友成先輩・・・いずみ先輩・・・せっかくのデートなのに・・・。』
『 いーのよ夕奈ちゃん、さっ、行きましょ♪ 真兄、私チョコレートパフェ食べたいなー。』
『 じゃあ里奈イチゴパフェがいいなぁー♪ いいでしょ、真司お兄ちゃん♪ 』
うぐぐっ! なんだこの破壊力120%の妹スマイルは、青山は毎日この天使のような妹と一つ屋根の下にいるのか・・・俺ならあーんな事やこーんな事を・・・いかん、想像したら興奮してまうやないかーい
『 いーよいーよ、イチゴパフェでもチョコレートパフェでも好きなだけ食べてくだされ、夕奈ちゃんも行こう、もちろん好きなの食べていいからさ。』
『 友成先輩・・・ありがとうございます・・・じゃあ、私も・・・。』
こうして俺はいずみと里奈ちゃんと夕奈ちゃん、いずれも美少女と呼ぶにふさわしい3人と商店街に向かう、やっぱり美少女に囲まれると気分いいね、出来ればこのままホテルに直行・・・ってワケにはいかない、親友の妹やその友達に手を出すほど俺は鬼畜じゃないからな、今はこのひと時を楽しむとするか。