第百六十二話
また更新が遅れまして申し訳ございません、私生活がかなり忙しいので・・・久々に蒼太と紗恵の登場です。
今日も当然のように里奈や夕奈ちゃん、奈津美さんや彩花と一緒に登校してる、素晴らしきかなハーレム人生、生きててよかった・・・なんて友成に言ったら発狂するだろうな
『 まあっ、昨日は真沙美さんにサッカーを教えていたのですか! 真沙美さんに教えたのでしたら私にも教えてほしいですわ。』
『 羨ましいな・・・お兄さんと・・・友成先輩が教えたなら・・・その子・・・きっと上手くなったはずだから・・・。』
昨日のサッカーのコーチの事を奈津美さんに話すと少しおかんむりにさせた様だ、しかし奈津美さんにサッカーは似合わないだろ、奈津美さんの運動能力は正直並以下だからな
『 でもあの子、いずみの従妹だっけ? 真司も大変よね、いずみに美鈴さんに真沙美ちゃんかー、モテる男はつらいよねー、貴志はそこんトコどう思う? 』
『 俺に聞くなよ・・・でもあれでトモはいずみちゃん一筋だからな、美鈴さんも美人だけどトモにしたら未来の義母になる人だろうし真沙美ちゃんと付き合ったらそりゃ犯罪だろ。』
だいたい友成はよく俺を羨ましがるがあいつだってハーレムだろう、いずみちゃんも美鈴さんも相当の美人だ、真沙美ちゃんもおそらく将来は美人になるであろう顔つきだし
『 そーだね、きっと友さんといずみさんは結婚して幸せになるよ、そしてお兄ちゃんも里奈と結婚して幸せになるんだよねっ♪ 子供は何人がいいかな。』
また里奈が頭が痛くなるような事をのたまう、兄妹で結婚とか無理だろうが、俺達は義理の兄妹じゃない、れっきと血の繋がりがある実の兄妹だ、ちなみに昨日、母さんに会いに家まで来た俺達の異父弟の敦士は家で母さんと過ごしてる、本来なら敦士も学校があるのだがもちろん休んでる、今日は金曜日だからまだいいけどあまり敦士を長居させるのは良くない、出来たら母さんと一緒に帰ってもらうのが一番いいのだが
『 あっ、蒼太くんと紗恵ちゃんだーー。』
里奈の指差す先には30センチくらい身長に差のあるカップル、蒼太と紗恵ちゃんが並んで歩いていた、蒼太達も俺達に気づくと
『 おはようございます皆さん、今日も皆で登校ですか? もう習慣ですね。』
『 おはよーございまーすっ!! 青山先輩ったら、可愛い女の子4人と一緒に登校なんてまんまラブコメ小説の主人公じゃないですかー、あたしも入ったら5人ですよねっ! いっそいずみ先輩も入れて6人にしちゃいますか、ふふっ。』
朝からクールな蒼太と朝からハイテンションな紗恵ちゃん、身長差といい性格といい凸凹な2人だけど波長が合うんだろう、蒼太みたいな大人びたクール男には紗恵ちゃんみたいな子供っぽいお気楽娘がピッタリ来るのかもしれないな
『 へえ、友成先輩とそんな事したんですか、その子の為に、ははっ、やっぱり青山先輩って根っからのお兄ちゃん気質ですね、里奈さんや夕奈さんが慕うのも分かりますよ。』
蒼太達にも昨日の話をすると蒼太から照れくさい事を言われる、しかしいつ見てもこいつはイケメンだな、少し老けてる感もあるが
『 そーそー、昨日といえば、蒼太がチーズケーキ作ってくれたんですよー♪ 程よい甘さで食べやすかったし、ねー蒼太♪ 』
『 やめろよ紗恵・・・恥ずかしいだろ。』
チーズケーキとか、そんなの作れるのか蒼太は? 以前にも里奈から蒼太が旨いクッキーを作ったと聞いたけどお菓子づくりにでもハマってるのか
『 すごーーい、蒼太くんってお菓子作るの上手いんだー、よかったら今度里奈にも教えてほしいなあ、お兄ちゃんに美味しいケーキ作ったげるんだからー。』
『 そんな・・・俺なんかが里奈さんに教える事なんてないですよ、青山先輩を満足させる料理は里奈さんにしか作れませんから。』
蒼太がそう言った瞬間、3人の美少女が反論した
『 そんな事ない・・・私だって・・・お兄さんを喜ばせる料理・・・作れるんだから・・・。』
『 ちょっと蒼太、アンタ、自分の姉を甘く見すぎじゃないかしら? あの手作り弁当対決を制した私の弁当は貴志の1番のお気に入りなんだからねっ! 』
『 蒼太くん、私だってあなたのお姉さんや夕奈さん、そして里奈さんにも負けない自信がありましてよ、近い将来、貴志くんの妻として毎日料理を作るのは私ですから。』
・・・恥ずかしい、穴があったら隠れたい気分だ、他の生徒も登校してるのにこんな話は羞恥プレイだろう、いつの間にか横にいた紗恵ちゃんが笑いながら
『 ふふふっ、大変ですね〜、青山先輩♪ 卒業までにちゃあんと選べるんですか? あたしでよかったらいつでも相談に乗りますからね、楽しみだなあ、青山先輩が誰を選ぶのか。』
楽しみにされてもな・・・人事だと思って好きに言ってくれるよな、でもあと半年、俺は誰を選ぶのか? 奈津美さん、彩花、夕奈ちゃん、もしかして里奈? 母さんや敦士の問題もあるがこっちの問題も重要だ、そして母さん達の問題は今日、大きな局面を迎えるのをまだ俺は知らなかった・・・。