第十六話
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あと3日で春休みが終わり俺達は新学期を迎える、里奈たちはその2日後に入学式が待っている。
ちなみにあの幼稚園での一件以来、俺なりに奈津美さんの事を意識する様になっていた、告白も考えたがどうしても勇気が出ずに今も仲のいい友達という関係は変わらなかった。
只今午前11時、外出もせず自分の部屋で雑誌を読んでいたらドアをノックする音がした、里奈が来たのだ
『 ねぇお兄ちゃん、ちょっとお願いしたい事があるんだけどいいかな? 』
『 いいけど・・・どうしたんだ? 』
『 うん、里奈ね、なんだか肩がこっちゃって・・・だからお兄ちゃんに揉んで欲しいんだよ。』
そうか、里奈はいつも家事をこなしてるからな、三度の食事に洗濯なんかは全て里奈がやってるから俺はせめて風呂やトイレの掃除、買い物とかを手伝ってる
『 そのくらいお安い御用さ、里奈にはいつも苦労かけてるからな、本当に。』
『 ありがとお兄ちゃん♪ じゃあお願いね。』
里奈を布団に座らせ俺は妹の肩を優しく揉んでやる、確かに少々こってるかな
『 どうだ里奈、気持ちいいか、俺もこういうのは大して上手くないけどな。』
『 ううん、そんなことないよ、お兄ちゃんマッサージ上手だね、里奈、とっても気持ちいいよ。』
『 そりゃ良かった、そうだ、他のとこもマッサージしてやろうか? してほしいトコがあるなら遠慮なく言ってくれよ。』
『 いいの、じゃあ里奈、今日はお兄ちゃんに目一杯甘えちゃおっかなぁ♪ 』
断じてヤマシイ気持ちなんてなかったのだ、しかし膝上13センチのミニスカを履いてる里奈がうつむせになるとどうにもその美味しそうな・・・いや、綺麗な素足に視線が集中してしまう
『 じゃあ腰と足もお願いね、お兄ちゃん♪ 』
なんですと! 17歳の青少年に15歳の美少女の生足をマッサージしろとおっしゃいますか、少しは警戒心を持てよと言いたいがそれだけ俺を信用してくれてるのだろうか、ならばその信用を裏切る訳にはいかない
『 あ〜ん、お兄ちゃんの指とっても気持ちいいよー、あっ・・・そこイイっ!! いっぱい揉んでお兄ちゃん! そんなにされたら里奈・・・クセになっちゃいそうだよぉ。』
・・・ワザとか、いや、里奈はそんな娘じゃない、だいたい実の兄妹のマッサージでこんな事を考えてる俺の方がおかしいのだ、しかし現実は非情である、里奈の下半身に目を向けたらミニスカートが少しめくれてて下着が見えそうなんだよ
『 なあ里奈・・・もうそろそろ止めにしないか? 俺も指が疲れてきたし。』
『 えー、もうちょっとお願いぃ〜、あとはフトモモだけでいいからぁ。』
最大の難所を残してくれるなこの娘は・・・よし、こんな時は諸葛亮孔明と司馬懿仲達と周瑜公瑾、どちらの才が一番優れてるのか考えよう、いろいろな考察をしながら里奈のフトモモを揉むと
『 はぁん!・・・あっ!! ああっ! お兄ちゃん、そこだよぉ、もっと・・・もっと揉んでぇ、あぁん♪ たまんないっ! 気持ちいぃ〜!! 』
・・・全ての理性を総動員させてなんとかマッサージを終わらせた、里奈がまたしてほしいとか言ってたがきっと何かの冗談だろう、精神的にひどく疲れたので麦茶でも飲もうと冷蔵庫に向かうと玄関からインターホンが鳴った、誰が来たのかな? 玄関のドアを開けるとそこに立ってたのは
『 こんにちは・・・お兄さん・・・。』
夕奈ちゃんだった、なんだろ、ちょっと大きめなバックを持ってるけど
『 今日は・・・この家に泊まらせて下さい・・・お願いします・・・。』
どうしたんだ夕奈ちゃん? 何か様子がおかしいぞ、俺は彼女を一目見てそれが分かった・・・。
やっぱり展開遅いですね。