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大切な人達  作者: 曹叡
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第百五十一話

静香の過去話です、ちなみにこの過去話は1980年代の設定です、当然携帯電話とかありません。

女生徒憧れの風間先輩から手紙をもらったはいいけど指定された場所に行ってみたら誰も居なかったという茶番劇のあった翌日、学校では鈴が会うなり


『 待ってたわよ静香ー、昨日はどうだったの? まさか風間先輩と付き合う事になったとか!? 』


昨日同様、自分の事の様に興奮して話しかけてくる、私はありのままを伝えると


『 なんなのそれ? でももしかしたら風間先輩も急用があったんじゃない。』


『 それでも10分は待ってたんだよ、きっとからかっただけなのよ。』


私は多少ふてくされながら鈴と会話をしていた、そんな時、教室の外から私を呼ぶ声が聞こえてきた


『 橘さん、ちょっといいかな? 』


呼んでいたのは風間先輩だった、教室からは女生徒達の黄色い歓声があがる


『 昨日の事で話があるんだけど。』


風間先輩は落ち着いた口調で言う、どうも分からない、昨日の事って私をからかっただけなんじゃないの?


『 わかりました、ここじゃなんなので・・・。』


私は風間先輩と教室から離れる、風間先輩は屋上に私を連れていった、屋上に着き誰も居ない事を確認すると風間先輩は申し訳なさそうに頭を下げてきた


『 昨日は本当にすまなかった、生徒会でどうしても外せない仕事が出てきたんだ! 橘さんを呼んでおきながら僕が行けなくなってしまうなんて・・・許してくれとは言わない、気の済むまで罵ってくれ! 』


私はそれだけ聞くともうどうでもよくなった、別に風間先輩の事とか最初から好きでも何でもないし


『 もういいですよ、仕事ならしょうがないですから、それじゃ私はこれで。』


簡潔に言って私は教室に戻ろうと歩き出す、すると風間先輩は私の手を掴み


『 待ってくれ! 昨日話せなかった事をいま話させてくれないか? どうしても橘さんに聞いて欲しいんだ! 頼む!! 』


熱い瞳で私に頼み込む、何を言いたいかだいたい想像はつくけどとりあえず話だけは聞く事にした。


    ――――


『 ・・・で、返事を聞かせてくれないかな? 』


風間先輩の話は予想通り、自分と付き合ってくれないかという話だった、しかし私の返事は最初から決まってる、風間先輩に向かって深々と頭を下げ一言


『 ごめんなさい、私、風間先輩とお付き合いする事は出来ません。』


私の返事に風間先輩はあれっ!?ていう表情をしてる、告白が受け入れられると信じて疑わなかったのかな


『 な、何でかな? 僕の何がいけないんだい、あったら教えてくれよ! 』


『 別に風間先輩にいけない所なんてありませんよ、私はよく分かり合えてない人と付き合う事が出来ないだけなんです。』


私がそう言っても納得してない風間先輩はしつこく食い下がる、あんまりしつこいのでついムキになり


『 もうっ、いい加減にして下さい!! 風間先輩って女子から人気あるみたいですけどだからって女子全員が先輩になびくと思ったら大間違いですから!! 』


無理やり風間先輩を振り切り私は屋上から出て行く、これ以上話す事がないから


『 僕は諦めないから、橘さんが僕の事を好きになるまで諦めたりしない! 』


風間先輩が何やら言ってるけどひたすら無視して教室に戻る、教室では鈴が私が戻るのを待ちかまえてた


『 あっ! どうだった静香、風間先輩なんて? 』


屋上での出来事を鈴に話す、話を聞き終えた鈴はまるで呆れた様に私に


『 はぁ〜、もったいないなあ、でも静香の言う事も一理あると思うしね、いいんじゃない、よーし、ここは傷心の風間先輩を私が優しくすれば・・・。』


鈴が何やらやる気だ、だけど仮に鈴と風間先輩が付き合う事になっても私は反対しない、親友が選んだ人なら私も応援したいから


『 ねえ橘さん、風間先輩とどんな話をしてたの、まさか付き合ってくれって言われたとか? 』


私にそう聞いてきたのは市原直樹くんだ、なんでそんな事を聞くのかしら


『 そうよ、でもきっぱりと断ったわ、それがどうかしたの? 』


『 そうか・・・だったらいいんだ、変な事聞いて悪かったね。』


市原くんはそれだけ言って自分の席に戻る、なんか気になるわね、どうして風間先輩の告白を断ってよかったのかな・・・。

幼い居候くんと現在放送中の仮面ラダーのDVDを見ました、まだ六才の居候くんにラダーV3とかラダーマンとかの話をしても分かる訳ないか・・・。

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