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大切な人達  作者: 曹叡
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第百二十話

PVが500000を超えました、ありがとうございます、こんな素人丸出しな小説ですがこれからもよろしくお願いします。

 久しぶりに見た工藤先輩は不良達とつるんでるせいかやけに人相が悪くなってた、前はなかなかの美男子だったけどな


『 綾子、2人で話がしたいんじゃなかったのか? なんで四森さんの弟とお前が一緒に居るんだ、ひょっとしてお前ら付き合ってるのか、まあ別にどうでもいいんだけどな。』


『 ちっ、違います! 四森くんにはいろいろ助けられたんです、昨日だって・・・お願いだから彼を悪く言わないで下さい。』


これじゃ話にならないな、俺から切り出すのもなんだがこの状況じゃ仕方ないか


『 俺が言い出したんです、綾子さんと工藤先輩にどうしても話をさせたかったんですよ、昨日工藤先輩の知り合いって人達が綾子さんを無理やり連れ去ろうとしたのは知ってますよね? ちょうど居合わせた俺と俺の彼女が何とか阻止したんですけどかなり乱暴な人達でしたよ、あんな連中と工藤先輩って一体どんな関係なんですか。』


『 そんな事を君に話す義理はない、それより早く帰れって言ったのが聞こえなかったのか? もう君の出る幕はないんだから。』


『 そんな訳にもいかないんですよね、あなたが綾子さんと前田先輩にしようとしてる事はとても許せる事じゃないですから、絶対に帰りませんよ。』


俺が言うと工藤先輩はますます顔を険しくした


『 ・・・フン、またうざったらしい正義感か、相変わらず人をイライラさせるのが上手いな、僕が2人に何をしようと君には一切関係ないだろう! あんまりしつこいと君の大切な彼女や姉がどうなっても知らないぞ、ククク・・・。』


脅しのつもりだろうか、もしこの人が紗恵や姉さんに何かしようものなら生きてる事が苦痛になるくらいの目に合わせてやるのだが


『 もうやめてください恭介先輩!! どうしてこんな事言ったりするんですか! 前はもっと明るくて優しかったじゃないですか、どうして・・・。』


綾子さんは声こそ小さいが目に涙をためていた、予想はしてたが工藤先輩との話し合いはかなり難儀しそうだな、だけど以前は優しかったのならなんでこんな人間になったんだ? 過去に何かあったのはなんとなく予測出来るけどそれにしても少し異常だぞ


『 綾子、知ってるかい、人間には2つの種類があるのさ、利用する側と利用される側が、僕は利用する側の人間だから他人に何をしてもいいんだ、他人が僕に何かをするのは許さないがね、分かったらさっさと僕についてくるんだ。』


何という分かりやすい悪人像だこの人は! 今時マンガでもこんなのいないぞ、どんな人生送ったらこんな思考になるのだろうか


『 不良達の居る所に連れて行くんですか、絶対に行きませんから! お願いだからこれ以上バカな事はやめてください、昔の恭介先輩に戻ってください!! 』


綾子さんは必死に工藤先輩に懇願する、幸い周りには他の客が居ないから変な注目を浴びる事もないが工藤先輩は綾子さんの説得に全く聞く耳を持たない


『 馬鹿な事とはなんだ! お前は黙って僕の言う通りにしてればいいんだ、他の事なんて一切考えなくていい、分かったか。』


『 ちょっといいですか工藤先輩、その考え方は改めた方がいいですよ、いざって時に孤立しますから。』


俺が言ってもこの人には逆効果だろうが言わずにはいられなかった、このままでは綾子さんがあまりにも不憫過ぎる、彼女の真摯な想いをこの人は何だと思ってるのか、こうなったら工藤先輩の説得は無理でも綾子さんを連れて行くのだけは阻止しなければ


『 言わなかったかな、僕は人を利用する側の人間なんだ、いざという時は存分に他人を使えばいいだけだよ、もっとも役に立たない女もいるけどね。』


綾子さんの表情に深い悲しみの色がただよってる、どうやらよかれと思った俺の提案は彼女を無駄に傷つけただけだったみたいだ


『 帰りましょうか綾子さん、これ以上話す事はありませんよ、俺が余計な事を言い出したせいで・・・本当にすみません! 』


俺がそう言い終えたら店のドアが開き血相を変えた青山先輩と友成先輩が入ってきた、いったい何事だ


『 工藤っ! お前、理子をどうしたんだ!? 』


どうして前田先輩が? でも学校に居たはずだろ、どういう事だよ・・・。

次回も金曜日の午前零時更新にしたいと思います。

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