第十二話
新キャラが出ます
今日は三学期の最終日、終了式も終わって俺たちの二年生生活はまもなく終わる、教室に戻った俺はいつもの2人、友成や高野さんとでまったりなトーク中
『 2人は春休みはどう過ごされるのですか? 』
高野さんが屈託のない笑顔で聞いてくる、可愛すぎるだろオイ・・・それでも俺はいたって平静に答える
『 別に変わらないよ、朝起きて三食食って風呂入って寝るだけだな。』
自分で言っててつまらない日々だと感じるが俺はこの平凡こそが大切だと思ってる、幸せというのは意外と何気ない日々にあったりするものだ、すると友成が
『 何言ってんだアオ、お前には命よりも大事なラブシスターがいるだろう! 里奈ちゃんも入学するんだしいろんな準備があるはずだ、シスコン免許皆伝の青山貴志君が手伝ってやらないでどうすんだよ。』
この上なく失礼な事を言う誰がシスコン免許皆伝だ、これ以上騒がれると俺の名誉が著しく低下するので北○残悔拳をお見舞いした
『 なっ・・・なんだあ、痛くもかゆくもないぜ。』
『 この指を抜いてから三秒後にお前は死ぬ、その三秒間で自分の罪深さを思い知るがいい。』
『 それは少し短いんじゃないでしょうか・・・。』
高野さんが苦笑してる、指を抜くと三秒後に友成が
『 俺は死にたくねえっ!! 死に・・・たわっ!!! 』
大げさなアクションで仰向けに倒れた、ノリのいい奴だ、そんな小学生レベルのやりとりをしてたら担任が教室に入ってきた。
HRも終わり下校準備をしてたら教室の窓の近くに友成の幼なじみ兼彼女の矢島いずみちゃんが来た
『 あっ、青山さん、真兄いますか? 』
彼女は俺を見つけ友成の所在を聞く、俺は
『 ああ、呼んでくるよ、ちょっと待ってて。』
同じく下校準備をしていた友成に近づき声を掛ける
『 おーい、トモー、お前のプリンセスがわざわざ迎えに来てくださったぞ。』
友成は教室の外にいるいずみちゃんを見たら慌てて
『 マジでここまで来たのか!? 学校の外で待ってろって言ったのに・・・しょうがないなあ。』
言ってる台詞とは裏腹に嬉しそうな友成に俺と高野さんはすかさず笑いかける
『 ふふふっ、いずみさんも早く友成君に会いたかったんですね、早く行ってあげて下さい、あんまり待たせたら可哀相ですよ。』
『 そうだぞトモ、いずみちゃんみたいな子はなかなかいないからな、大切にしないとバチが当たるぞ。』
『 ははっ・・・分かったとだけ言っとくよ、じゃあなアオ、高野さん。』
友成は顔を赤くして教室を出た、いずみちゃんも教室の外から俺と高野さんに笑顔で会釈して二人は行った
『 さあて、高野さん、俺達も帰ろうか。』
『 あら、めずらしいですわね、青山君から誘うなんて、もちろんいいですわよ、一緒に帰りましょう。』
俺も顔を赤くして教室を出ようとしたら理子とクラスメートの女子数人の会話が耳に入ってきた
『 えー、理子って工藤くんチに泊まるのー。』
『 そうよ、恭介の両親が三日後から三泊四日の旅行に行くんだって、だからその三日間だけね。』
『 ねーねー理子、それってやっぱり夜は・・・。』
『 もうっ! 何期待してんのよ! でもきっとしちゃうと思うわ・・・だって2人きりなんだし♪ 』
相手にせず俺達は教室を出る、靴を履き替えようとしたら後ろから声を掛けられた、振り向くとそこにはクラスメートの四森彩花 (しもりあやか)が立ってた
『 ねえ青山君、あなた前田さんと付き合ってたんじゃないの? さっきの前田さんの話ってどういう事、恭介って六組の工藤恭介の事だよね? 』
彼女は不機嫌そうにそんな事を聞いてきた、何故だろ・・・ちなみに彼女はセミショートの眼鏡っ娘で胸が推定Fカップの美少女だ
『 そんなの貴女には関係ないでしょう、いちいち聞きに来ないで下さい。』
不満全開な高野さんをなだめて俺は四森さんに言った
『 そういう事だよ、俺と理子がどうなろうと四森さんには関係ないだろ、理子とは完全に切れたんだ、だから理子が工藤とどうなろうと俺には関係ないよ。』
俺はありのまま説明した、しかし納得いかないのか四森さんは尚も食い下がる
『 アンタさ、悔しいとか思わないの! 自分を捨てた女にあんな事言われて何とも思わないのっ!! 』
『 いい加減になさい!! 貴女には関係ないでしょう! 何ですか貴女は、行きましょう青山君。』
高野さんに強引に引っ張られ慌てて靴を履く、まだ何か言いたそうな四森さんを無視して俺達は学校を出た
『 何考えてるんでしょうかあの人は・・・青山君、あんなの気にする必要はございませんわよ。』
高野さんは心配の眼差しで俺にそう言うと
『 大丈夫だよ、丁度明日から春休みだし、四森さんもすぐに忘れるよ。』
俺は高野さんに笑顔で返す、実際そう思ってた、でも事態はそう簡単にはいかなかったのだ。