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大切な人達  作者: 曹叡
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第百十七話

やっと更新できました、地震関係で仕事が忙しかったです、被災地の1日も早い復興を祈ってます。

 俺は今日学校を休んでいた、昨日綾子さんを何処かに連れ去ろうとした工藤先輩の知り合いらしきガラの悪い奴らとケンカして背中を怪我したのだ、実際は大した事なかったが母親に今日は無理しないで1日ゆっくりしなさいと言われ学校を休む事になった、学校が昼休みの時間になると紗恵から電話がかかってきた


『 蒼太、ホントに大丈夫なの? 背中の怪我。』


『 大丈夫だって、だいたい母さんも大げさなんだよ、確かに背中痛いけど学校休むほどでもないのに。』


『 お母さんは蒼太を心配してるんだよ、アタシも彩花先輩もみんな心配してるんだからっ! 学校終わったら蒼太んチに行くからね、1人なんでしょ。』


ウチに来るのか? だったら来る前に連絡してくれと紗恵に言って電話を切った、そういやもう昼なのか、ちょうど腹も減った、何かないかと冷蔵庫を開けるとそうめんがあった、昼飯にはちょうどいいな、しかしキッチンを見てみると


『 なんだよ、ネギがないじゃないか・・・。』


仕方なしに俺は近所のスーパーにネギとチューブのわさびを買いに行く事にした、ネギの無いそうめんなどかつお節の無い冷ややっこのようなモノだからな。


スーパーに向けて歩いてると途中の河川敷によく見知った女性が1人で座り込んでた、綾子さんだ、それにしても彼女にはよく会うな、無視するのも何なので俺は彼女に声をかけてみた


『 どうも、学校休んでこんな所で何してるんです? ズル休みっすか。』


俺に声をかけられた綾子さんは一瞬驚いたもののすぐに平静を取り戻した


『 四森くん・・・あなたこそどうしてこんな所に居るの、学校は? 』


『 昨日の怪我で母親から1日ゆっくり休みなさいって言われまして、大した事ないのにウチの母親は心配性なんですよ。』


俺がそう言うと綾子さんは申し訳なさそうに目を伏せ


『 私のせいなのよね・・・本当にごめんなさい、四森くんにまで迷惑かけてしまって・・・。』


しまった、綾子さんの性格なら自分のせいだと思うよな、俺の言い方が悪かった


『 綾子さんのせいじゃないですよ、俺が自分の意志でやった事ですから気にしないで下さい、それはそうとどうしてここに? 』


確か綾子さんと前田先輩は工藤先輩達に狙われてる、昨日俺が行った病院で青山先輩が言ってた、青山先輩と友成先輩はそれを阻止すべく奔走してるらしいが俺も手伝いたいな、だいたい幼なじみの綾子さんを不良に売る工藤先輩ってどんな神経してるんだ?


『 ・・・なんか家にも学校にも居たくないの、昨日の話がまだ信じられなくて、恭介先輩が私を売るなんて・・・、昔は優しいお兄さんだったのに・・・。』


綾子さんはかなり悲しそうだ、優しかった幼なじみのお兄さんの豹変を受け入れられないのだろうか? しかし今の工藤先輩は犯罪者になろうとしている、何とか思いとどまらせたいのだが肝心の工藤先輩があの様な人間性だから極めて難しいのだが


『 綾子さん、元気だしてくださいよ、工藤先輩のしようとしてる事は許せない行為ですけどもしかしたらまだ間に合うかもしれないじゃないですか、俺も付き合いますから工藤先輩に会ってみませんか? 』


もし工藤先輩が綾子さんの言う通りに昔は優しい人だったのならなんとかなるかもしれない、根っからの極悪人なんてそうそういないはずだ、話し合えばきっと工藤先輩だって・・・


『 ・・・でもまた四森くんに迷惑かけちゃうかもしれませんし、これ以上私なんかの事で四森くんを傷つけたくないです。』


『 俺がやりたくてやる事なんですから気にしないで下さいよ、困ってる人を見過ごせないのはある2人の先輩の影響ですけどね。』


そして綾子さんは少しためらったが工藤先輩に電話をした、俺が一緒に居る事は隠してもらって話を進めてると近くのファミレスで話をしようという事になった、知り合いの不良達は来ないのか? その方がありがたいけど、一応青山先輩に話をしとこうかな・・・。

次回の更新はできたら明後日がいいな・・・。

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