表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大切な人達  作者: 曹叡
118/210

第百十六話

奈津美視点で進むノロケ話です。

 香澄姉さんの中学時代からの友人、福永有紗 ( ふくながありさ ) さんが経営してるお好み焼き屋でバイトをしていて現在は工藤くんとタチの悪い不良達から狙われている二ノ宮綾子さん、彼女と連絡が取れないから安否を確かめたいという貴志くんが私から姉さんに頼んで有紗さんから綾子さんの住所を聞きだしてもらえないかなとお願いをしてきました、私にとって貴志くんからのお願いに拒否などという愚かな選択はありません、愛する人からのお願いを受けた私はすぐに姉さんに頼みました、間をおかず届いた姉さんからのメールには綾子さんの住所が書かれておりメールを確かめた2人はすぐに教室から出て行かれました


『 あの綾子って人と連絡が取れないみたいね、工藤に捕まったのかしら? 』


『 そうかもしれません・・・、貴志くんも真司くんもあんなに一生懸命なのにこんなのってあんまりですわ、他人の為に必死に努力をなさってるあの2人の苦労が報われないなんて私は納得できません! 』


『 良くも悪くもお人好しなトコがあるのよね、貴志も真司も、まっ、仕方ないんだけどさ、それでこそあの2人なんだもんね♪ 』


さすが彩花さんですわね、よくあの2人の事を分かっています、貴志くんと真司くんは似たもの同士というか思考回路が同じなのです、他人の為に無償の努力をする、正義感が人一倍強い、困ってる人を黙って見過ごせない、後は・・・綺麗な女性には分かりやすく優しいトコもよく似てます、それでも貴志くんの一番の親友が真司くんで良かったと私は思います


『 真兄〜・・・って、あっ、奈津美さん、彩花さん、真兄はどこに行ったんですか? 青山さんと一緒なんですか。』


私達がガールズトークを楽しんでる頃、教室に来たのは矢島いずみさん、真司くんの幼なじみにして恋人の活発な性格の美少女です


『 真司なら貴志と綾子って人の家に言ったわよ、いずみも知ってるんでしょ? 彼女が工藤達に狙われてるから貴志と真司が守ってやろうとしてるのは。』


彩花さんから言われいずみさんははいと頷きました、工藤くんがしようとしてる悪事はもう私達全員が知ってるのですね、私は今までの経過をいずみさんに教えてあげました


『 それってヤバいじゃないですか! 早く警察に連絡した方がいいと思いますよ! 手遅れになる前に連絡しなきゃ綾子さん、何をされるか・・・。』


確かにいずみさんの言うとおりですが工藤くん達が何処に居るのかも分からないのに警察は少し早いと思います、まだ工藤くん達に捕まったと決まって訳でもありませんし焦りは禁物です


『 いずみさん、ここは貴志くんと真司くんを信じましょう、彼らがきっと何とかしますわ、私達に出来るのはそれを信じて待つだけです、大丈夫、あの2人は最高のコンビですから。』


『 そうよいずみ、真司と貴志なら工藤達を見つけだしてボコボコにして綾子さんを助け出すわよ、だから心配しない! ねっ♪ 』


『 そう・・・ですよね、真兄だけじゃなく青山さんもいますもんね、私も2人を信じます、でもこんな事は・・・もうこれっきりにしてほしいです、真兄にも青山さんにも大切な人が居るのに危ない事をしてほしくありません、人助けも大事だけど少しは自分達を大事にしてほしいです、真兄も青山さんも・・・。』


いずみさんも里奈さんや夕奈さんと同じように考えてたのですね、私や彩花さんも同じです、愛する男性が危険な事に巻き込まれて喜ぶ女性はいません、でも貴志くんも真司くんも他人以上に私達を大事に想ってるはずです、私はそれだけでも嬉しいです、そしてもう昼休みも終わろうとする頃、もう1人狙われてる人が居る事を忘れてました、私がそれに気づいた時、前田さんの姿はどこにもありませんでした・・・。

今更ですがこの作品はフィクションです、この作中の登場人物と実在の人物の名前がかぶったりした時は何卒ご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ