第百十五話
遅くなってすみません、何とか更新出来ました。
綾子さんの家に行き綾子さんの母親から彼女の通ってる女子校の場所を適当な理由をつけてなんとか聞き出した俺と友成はその女子校に向かっていた
『 それで学校に着いたらどうすんだアオ、いきなり教室とか行けないだろう、校門で待ってるのか? 』
『 要は綾子さんが学校に居るのが分かればいいからな、っていうかなんで電話に出ないんだよ! 絶対におかしいだろこれ!! 』
あれから何度か綾子さんに電話をするが一向に彼女は出ない、いくら何でも昼休みくらいあるだろうに、彼女から電話がくる事もない、どうなってんだよ。
昼の1時前に綾子さんの通う女子校に着いた俺達は取りあえず校門の近くから学校の様子をうかがう、ちょうど昼休みの様でグラウンドにも十数人の女生徒が居る、俺達は一番校門に近い所に居た2人連れの女生徒に声をかけた
『 あの〜、君たち、ちょっといいかな、聞きたい事があるんだけど。』
2人の女生徒は明らかに俺達を不審に思ってるな、そりゃ突然知らない男2人が学校に来て聞きたい事があるとか怪しさ全開だよな
『 心配しなくていいからさ、こいつこんな頭してっけど本当はケンカなんかした事もない見かけだけのなんちゃって不良だから、しかもかなりのブラコン男、成績は常に学年ワースト3に入る学力、更には小学生以下の壊滅的な運動神経、引いちゃうだろ。』
『 おいトモ・・・随分言いたい放題だなお前、後でタップリお仕置きだからな、覚悟しとけよ。』
少しムッときたが友成の狙いもだいたい分かる、こうして俺達を不審に思ってる彼女達を和ませようとしてるんだろう、ここはじっと我慢だ、後で北壊骨拳でも喰らわせてやろう
『 うわぁ〜、それってホント? もう少し頑張りなよー、せっかく中の上くらいにカッコいいのに。』
『 結構その金髪も似合ってるしね、身長もまあまあ高いし見た目は悪くないから改善の余地はあるよ。』
2人の女生徒はそれぞれ好き放題に言ってくれる、そりゃどうも、中の上っていうのは喜んでいい事なのか、いや、今はそんなのどうでもいい、本題に入らなきゃ、綾子さんの事を知ってたらいいけど
『 ところで二年の二ノ宮綾子さんって知ってるかな? 実は俺達彼女の友達なんだけどよかったら彼女を呼んできてほしいんだ、電話をしても出なかったし心配になってさ。』
かなり強引だが本当の事なんて言えないし仕方ない、2人の女生徒は互いに目を見合わせヒソヒソ話をするも俺達の願いを聞き入れてくれた、運のいい事に綾子さんを知ってたのだ
『 今はクラスが違うけど一年の時は同じクラスだったの、綾子ちゃんもいろんな友達がいるのねー。』
そう言って2人は校舎に向かっていく、これで綾子さんがいたら安心なんだけど・・・、数分後に俺達の待つ校門に戻ってきたのはあの2人だけだった、綾子さんはどうしたんだろうか?
『 綾子ちゃん、今日休んでるって、でもなんか変だったのよねー。』
なんてこった!! さっき綾子さんの家で母親は朝はいつも通りに家を出たって言ってた、という事は登校の途中で工藤か不良達に捕まったのか!? 友成も2人の女生徒と話を続けてる
『 変って何が。』
『 綾子ちゃんのクラスの子が学校に来る途中で綾子ちゃん見たって、でも学校に来てないからどうしたんだろって電話しても電話に出ないって言ってたの。』
それだけ聞くと俺と友成は駆け出した、目指すは工藤の家だ、奴らが居るかどうか知らないがじっとしてられない、今はとにかく急ぐしかないんだ・・・。
次回は奈津美視点です、更新はやはり明後日になると思います。