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大切な人達  作者: 曹叡
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第百十三話

何とか連日更新です、疲れた・・・。

 『 理子っ! 昨日は急にどこ行ったんだよ、みんな心配したんだぞ!! 』


『 ごめんね、昨日は急用を思い出しちゃったの、いきなり居なくなって心配かけさせたね、何か言い出せなくて・・・。』


理子はそう言ってるけど嘘だとすぐに分かる、明らかに里奈の言葉にショックを受けたからだろ、しかしその里奈も居るこの状況で下手な事は言えない、このまま騒がずにしとこうか


『 お兄さん・・・それでいいですか・・・私達の中で一番・・・美味しい弁当を作った人に・・・キスのプレゼント・・・。』


そうだった! 俺の周りの女の子達が日替わりでお昼の弁当を作り一番美味しかった子には俺からキスをプレゼントするという普通の男子なら我が生涯に一片の悔いなしなイベントを訳のわからぬ内に決められたんだ、別に彼女達が弁当を作ってくれるのはありがたいのだがキスというのがどうにもな・・・


『 朝から通学路でいつも通りだなアオ、お前が友達じゃなかったら市中引きずり回しの刑だぞ。』


『 友達なら変わってくれよ! お前が思ってるより大変なんだぞ・・・。』


相変わらず茶化す友成とお喋りしながら学校に向かう、そんな俺と友成の周りには6人の女の子が居た、普段と違うのは紗恵ちゃんじゃなく理子になってるのだが理子は昨日あんな事があったとは思えないくらいに明るかった、奈津美さんやいずみちゃんと楽しそうにお喋りしてるし、もっとも里奈や彩花、夕奈ちゃんは理子と話す事はなかったが


『 なあトモ、結局理子はどこに居たんだよ? ていうかあいつ、妙に明るいけど何かあったのか。』


『 詳しい事は後で話すよ、俺もお前に少し聞きたい事があるしな。』


昨日いきなり居なくなった理子を見つけた友成なら理子の変化を知ってるだろうと思い聞いてみるとそう言われたのでひとまずこの話は置いとく事にした。学校に着くと学年の違う里奈と夕奈ちゃん、いずみちゃんとは別れた、別れ際に里奈が俺の手を掴み保護欲を駆りたたせる甘ったるい口調で俺が忘れかけてた事を思いださせた


『 明日はお休みだったよね、約束覚えてる? 一緒に遊びに行こうね、里奈ぁ、いっぱいお兄ちゃんに甘えちゃうから♪ 』


そういやそんな約束したな、しかし朝の登校時間の校舎の入り口という人の多い所でそんな事を言うと俺と里奈にあらぬウワサがたってしまう、とても兄妹で交わす会話じゃないからな。


教室に着くともうすぐHRの時間だ、友成と話すのは昼休みだな、だけど気になるのは工藤が今日も学校を休んでるとの事、どうにも綾子さんが心配だ、もし工藤に呼ばれてその場所に行ったりしたら・・・、女子校に通ってる綾子さんは今日はお好み焼き屋のバイトは休みとか言ってた、彼女も学校に居る限りは大丈夫だろうが下校時間になると危ない、昼休みに一度電話してみるか。


昼休みになると俺と友成は奈津美さんと彩花に外で話してくると言い教室から出る、彼女達は私達もと言ったのだが何となく友成と2人だけで話したかった、ちなみに理子は別の女友達と弁当を食べている。


    ――――


『 そうか、理子、やっぱり気にしてたのか、里奈も言いすぎなんだよな。』


『 ああ、かなり思い悩んでたぞ、しかし里奈ちゃんもお前を裏切った前田がどうしても許せなかったんだ、兄思いのいい妹じゃねーか、だからあんまり悪く言ってやるなよ。』


友成によると理子は自分は報いを受けるべきなんだと自暴自棄になってたらしい、友成が理子にも言ったが俺がもう気にしてないのだから理子もそんなの気にする必要はない、信じてた工藤から捨てられた理子には新たに幸せを見つけてほしいと友成同様俺も思ってる、俺はあの4人だけで手一杯なのだが


『 まあ何にしても理子が元気になって良かったよ、ありがとなトモ、お前には世話になりっぱなしだな、いつか礼はするよ。』


『 ああ、期待してるぞ、それより許せないのは工藤だよ、あいつ昨日から家にも帰ってないんだ、今日も朝に家に言ったんだけど母親に友達の家に泊まるってメールだけきて帰って来てなかった、なあアオ、綾子さんの方はどうなんだよ、昨日会ったんだろ。』


『 一応俺の携帯番号を教えて工藤から連絡がきても絶対に行くなとは言っておいた、けどなあ・・・。』


どうにも不安だ、そしてこの不安は後で的中してしまうのだった・・・。

この話が終わったら文化祭を書くか貴志と里奈の実母の話を書くか・・・、迷ってます。

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