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大切な人達  作者: 曹叡
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第百八話

更新を4日も休んで申し訳ありません、仕事がハードで家に帰ると寝るだけでしたので・・・、また今日から頑張ります。

 『 そんな大ケガって訳じゃないですから、心配させてすみませんでした。』


蒼太がケガしたと聞いた俺と彩花と奈津美さんは理子の捜索は友成に任せて近くの病院に来ていた、紗恵ちゃんも居て蒼太にピッタリ寄り添ってる、そして


『 あなたには一度ならず二度も助けてもらって・・・私なんかの為に、本当にごめんなさいっ! 』


綾子さんがいた、蒼太が助けようとしたのは彼女だったのだ、話を聞いたら以前にも蒼太は友成と一緒に彼女を助けた事があるらしい、そんな偶然もあるんだな


『 それよりたいした事なくて本当に良かったわ、あんまり紗恵を心配させるんじゃないわよ! 』


『 蒼太くん、紗恵さんだけじゃなく貴志くんや彩花さん、それに私も心配してたのです、人助けも大切ですけどご自身の体も大事になさってくださいな。』


彩花と奈津美さんは思ったよりも元気そうな蒼太に胸をなで下ろしていた、その蒼太は背中を鉄パイプかなんかで殴られて背中には痛々しい傷跡が残ってる


『 蒼太、お前を殴った奴らは綾子さんを連れて行こうとしてたのか? 』


『 はい、なんか派手な2人組で工藤先輩に頼まれて綾子さんを迎えに来たそうです・・・。』


蒼太の話によると道端でバッタリ出会った綾子さんと話してたら工藤に頼まれたという派手な2人組が来て綾子さんを連れて行こうとした、その様子に悪い予感を感じた蒼太は2人組に工藤とどんな関係で何の用事かと聞いたら話がどんどんおかしな方向にねじれ2人組が蒼太に殴りかかってきたという、鉄パイプで背中を殴られたりしたが蒼太は決して手を出さなかった、しかし紗恵ちゃんが騒いだお陰で人が大勢集まり2人組は綾子さんを連れ出せずに逃げ出したとの事


『 そうだったのか・・・、相変わらずおせっかいが好きだな蒼太は、でもそのお陰で綾子さんは助かったんだ、ありがとな。』


『 あの・・・ところであなた達は・・・四森君のお知り合いなんですか? 』


綾子さんに俺達と蒼太の関係を説明する、さてどうしよう? ちょうど綾子さんに出会えたから工藤達の事を教えてやろうか、蒼太と紗恵ちゃんには知られたくないけどもう十二分に巻き込んでしまったしな、病院を出た後、俺は全てを話すつもりで皆で近くの公園に向かった。


公園に着いた俺達は綾子さんに工藤達がしようとしてる事を話した、話を聞いた蒼太は無表情で黙ってる、紗恵ちゃんはというと


『 そんなのって・・・人間のする事じゃないですっ! あの男・・・やっぱり許せませんよ!! 』


大いに憤慨している、そして綾子さんは信じられないといった感じで呆然としてた、そりゃ簡単に信じられる話じゃないけどな


『 どうして・・・恭介先輩がそんな事する訳ありません! デタラメ言わないで下さい!! 』


大人しそうな綾子さんは大声を出し俺を非難する、何故か工藤を庇うけどこの綾子さんは工藤とどんな関係だろうか? 以前に工藤が理子でも綾子さんでもない女とウィンドウショッピングをしてたのを見た事はあるけどこの子も工藤に騙されてるだけなのかな


『 綾子さん、よかったらあなたと工藤先輩がどんな関係なのか教えてくれませんか? ちょっと気になって・・・。』


ちょうど俺が感じた疑問を蒼太が聞いてくれた、考えてる事は同じだな


『 ・・・分かりました、四森君がそう言うなら。』


二度も助けてくれた蒼太の言うことは素直に聞くようだ、綾子さんは落ち着いた口調で話し始めた。


綾子さんによると工藤とは小学生からの幼なじみだそうな、工藤の一つ年下である綾子さんは近所同士で面倒見が良かった工藤によく懐いたらしい、なんか意外だな、あの工藤にもそんな存在がいたとはね、でもそんな幼なじみをどうして不良達に売り飛ばそうとするんだ、ますます工藤って奴が分からなくなったな。

次回は理子視点でいきます。

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