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大切な人達  作者: 曹叡
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第百五話

少し遅れてしまいました、今回は蒼太視点、かなり短めです。

 二学期が始まって二日目、授業も終わりいつもの如く紗恵と2人で下校する


『 蒼太、今日はあたしんチで勉強教えてくれるんだよね、早く行こーよ♪ 』


クラス内では公認のカップル扱いをされてた俺達だけど夏休みに紗恵とは正式な恋人同士になった、俺の暗い過去にも一緒に向き合ってくれて、励ましてくれて、更には過去に縛られてた俺に新しい道を照らしてくれた彼女の事をいつの間にか好きになっていた、俺から告白すると紗恵は感激したのか涙ぐみ


『 うん・・・、うんっ・・・、あたしも四森くんが好き・・・、って、泣いちゃおかしいよね、これからもあたしとずーっと一緒に居てね・・・蒼太♪ 』


こんな感じに紗恵は俺からの告白をOKしてくれた、それに伴い互いの呼び方も変わり紗恵との新しい関係がスタートした、可愛く気立てのいい恋人に面倒見のいいしっかり者の姉、尊敬できて頼れる先輩達や明るく優しい友達たちに囲まれ俺は自分の生きる道標が見えた様な気がした。


紗恵とのいつもの帰り道、一緒に帰る様になってもう5ヶ月近くになるだろうか、いつもの他愛ない平凡な会話も恋人同士になると何故だか楽しく聞こえる


『 蒼太は運命って信じる方? あたしとの出逢いも運命だったと思う? 』


『 どうだろうな・・・、紗恵との出逢いが運命だとしたら俺は神様に感謝するよ、紗恵が居なかったら俺は未だに過去を引きずって前に進めなかったからね、もちろん青山先輩や友成先輩、高野先輩や里奈さん達に出逢えた事も俺にとっては素敵な運命だったかもしれないな。』


運命の出逢いか、あまり深く考えた事はないけど紗恵や皆と出逢えた事は運命でもそうでなくても出逢えて良かったと俺は思ってる


『 あたしは信じてたよ、いつか必ず運命の人に巡り会えるって、蒼太があたしの運命の人だったんだよ! 青山先輩達と出逢ったのもきっと運命だったと思うなぁ、友成先輩の別荘で過ごした3日間でその事がよ〜く分かったよ。』


純粋な少女だな、実際にはそう思える出逢いとかほとんどないのだろうけど瞳をキラキラさせて想いを語る紗恵を見てると運命の出逢いってやつを信じてみたくなってくる、その後約十分間、運命について飽きずに話す紗恵と少し辟易しだした俺の前に見覚えのある女の人が居た、以前に友成先輩と助けた事がある綾子さんという人だ、ここで何をしてるのだろう?


『 どうも、お久しぶりです、ちなみに俺の事誰か分かりますか? 』


声をかけた俺に気づいた彼女は少し考えた後に思い出したようで申し訳なさそうな表情になり謝ってくる


『 あなたは確かあの時の・・・、ごめんなさい! やっと思い出しました、あの時は本当にすみませんでした、せっかく助けて頂いたのに恭介先輩が酷い事を言ってしまって・・・。』


随分真面目な人だな、綾子さんが謝る必要はないのに工藤先輩のした事に対して俺に頭を下げてくる、しかしこんな真面目な大人しそうな綾子さんとお世辞にも誉められた人格ではない工藤先輩はどんな関係なんだろうか? 気になったがそこまで首を突っ込む事はない、挨拶だけしてその場を離れようとしたその時


『 おっ、いたいた、あんただろ、綾子って人は、はじめまして、俺達工藤君から頼まれてあんたを迎えに来たんだよ。』


かなり派手な二人組が綾子さんに近寄ってきた、その様子に何やらよからぬ事が起こりそうな予感がしてきたのだった・・・。

次回の更新は多分明後日かな・・・、めちゃくちゃ忙しいので。

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