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大切な人達  作者: 曹叡
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第九十九話

展開の遅さはご容赦下さい、いつもの事ですので。

 奈津美さんの姉さんの友人が経営するお好み焼き屋にて何やらよからぬ密談を聞いた俺達だが話していた男達はその後、すぐに店を出た、美味しいデラックス豚玉とたこ焼きを食べながら先程の話について奈津美さんや彩花と話す


『 さっきの話ってやっぱりあの工藤と前田の事かな? それとあの店員の人も狙われてるみたいね、教えてあげよーか。』


『 見ず知らずの私達の言う事を信じてくれるでしょうか? もしかしたらたまたま名字が同じの別人かもしれませんよ。』


『 とにかく明日、工藤か理子に話をしてみるよ、さっきの話じゃ明後日とか言ってたし、それと2人はもうこの件には関わらない方がいい、なんか危ない雰囲気だからね。』


さっきの男達も金髪とか鼻ピアスとかお世辞にも褒められた容姿じゃなかった、そんな奴らが関わってる事に奈津美さん達を巻き込みたくない、しかし彼女達は引き下がらなかった


『 貴志くん1人でどうにかしようと言うのですか、私だってそんな卑劣な行為は許せません、お手伝いさせて下さい! 』


『 私は別に前田とか関係ないんだけど貴志が助けたいのなら手伝うわ、大丈夫よ、危険な事だけはしないからさっ、ねっ。』


仕方ないな・・・、いざとなったら友成にも手伝ってもらうか、絶対この2人には危ない事はさせない様にしないとな


『 わかったよ、でもこれだけは約束してくれ、万が一危険な状況になったら絶対にこの件から手を引く事、いいね。』


2人はそれについては了承してくれた、でも工藤は何をしようとしてるんだ? あんなガラの悪そうな奴らと知り合いだったとしたら理子も大変だろうな、お好み焼きを食べながら俺はそんな事を考えていた。


2人と別れ家に帰ると里奈も帰ってたしいつも通りに夕奈ちゃんも居た、奈津美さんや彩花とお好み焼きを食べた事を告げるとやはり噛みついてくる


『 ずるいー、ずーるーいー、里奈も一緒に行きたかったな〜。』


『 ・・・お兄さん・・・、今度は・・・、私達と・・・、行きましょう・・・、約束ですから・・・。』


プーっと頬を膨らませる2人も可愛いな、そんな顔見せられたら何でも許してしまいそうだぞ


『 じゃあ今度の休みの日に行こうか、三人でな。』


こう言ったら2人共あっさり機嫌を直してくれた、純粋というか単純というか・・・、夕方には夕奈ちゃんも帰り里奈は夕飯の準備中、ミニスカートで生足露出、可愛らしいエプロンを着て料理をしてるマイシスターの後ろ姿は何ともいえない色気があるな・・・


『 お兄ちゃーん、もう少しで出来るからねー・・・って、どうしたの? ボーっとしちゃって。』


急に里奈が俺の方へ振り向き目があってしまう、まさかお前に見とれていたなんて言うワケにもいかない、どうしたものかな


『 あっ・・・、いや、お前にはいつも三食作ってもらって世話になりっぱなしだなと思ってさ・・・、いつも悪いな。』


正直、適当に答えただけだが里奈の反応は大きかった


『 そんなの当たり前だよっ! お兄ちゃんにご飯を作ったげるのはこれから先もずーっと里奈だけなんだからね! 』


ブラコンも極めるとなかなか清々しいな、実妹とはいえかわいい女の子にこんな事を言われちゃ男なら悪い気はしないだろう


『 そりゃどーも、まあ里奈の料理は旨いからな、これからもお願いするよ。』


『 うん♪ ずっと一緒にいようね、お兄ちゃん♪ 大好きだよっ。』


普通の男子高校生なら90%は萌えさせる妹スマイルを俺に向けてくる、その笑顔とそのカッコでそんな事を言うのは反則だろう、お兄ちゃんはつらいよ。


夕飯も食って風呂も入った、携帯の目覚ましもしっかり朝の5時に設定したし後は寝るだけだ、しかし気掛かりはガラの悪い男達に狙われてる可能性の高い理子とお好み焼き屋の可愛らしい店員さんだよな、一体何が起ころうとしてるのか・・・、言い知れぬ不安が俺の頭の中を渦巻いていた。

次回は真司視点でいきます。

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