表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/19

第7話


はじめまして、こんばんは。


ぼくはクラレット。

ウィスタリア聖教国、第三騎士団の団長を務めています。


ありがたいことに、「ウィスタリアの剣」なんて二つ名まで頂いているけれど、正直なところ、少し大げさだと思っています。


第三騎士団は、魔物討伐専門の部隊です。


ぼくの実力が認められたことをきっかけに創設されました。

・・・・・でも、ぼくが賛成した理由は別にあるのです。


それは、ホワイトやラベンダーを、危険な任務から遠ざけたかったということ。


――これは、内緒だけどね。


ホワイトもラベンダーも、ぼくの大切な幼なじみ。


昔から、ラベンダーはホワイトに想いを寄せている。

だから、ぼくなりに二人の仲がうまくいくよう気を使ってきたつもり。


でも、肝心のホワイトは恋愛ごとにまるで鈍い。


「幼なじみ」の関係って、難しいな。



実は、ぼくにも指導者がいます。


人かどうかも分からない存在だけど。


いつも全身をローブで覆い、認識阻害の魔法で存在感を極限まで落としている。


最初は、ぼくにしか見えないのかと思ったほど。


その人の名はホーネット。

ただ、いまは「ホーネント」と呼んでくれと言われています。


変わった人だ。


でも、その人のおかげで、ぼくは中央平原でも指折りの強者になれたんです。


だからゴールド王国からの打診を受けたとき、正直、心が揺れました。


黄金の「精強六武威」。


英雄譚の中だけの存在だと思っていた称号。

ゴールデア女王陛下自ら、その席に就かないかと言ってくださった。


そしてぼくは、名誉のためじゃなく。


ぼくが強くなることで、大切な幼なじみたちを守れるならと思い、


「・・・・・お受けします」


そう決めたんだ。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「それでいいのですよ。良く決断しましたね」


夜、誰もいない訓練場で、ホーネントが静かに言った。


「あなたは、守るために剣を振るう人です」


「・・・・・はい」


「ただし覚えておいて欲しいの」


ローブの奥から、温かい視線が向けられる。


「わたしがあなたに指導を施したのはあなた自身を守りたかったから、ということを」


「そして、わたくしたちが探し求めていた方かもしれない、ということを・・・・・」


「・・・どういう意味ですか?」


「いずれ分かる時が来ましょう」


そう言い残し、ホーネントは闇に溶けた。


闇に消える直前、独りつぶやく。


「・・・・クラレットの魂にも、魔力が流れ込んでいる?一体どこから」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ