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本編外5    サンドベージュのその後 ――歪んだ愛情の行き着く先――

サンドベージュは、魔王討伐を心から喜んだ。


ラベンダーが生きている。


使命を果たした。


それだけで、十分だった。


彼は信じていた。


戦いが終われば、ラベンダーは自分のもとへ戻ると。


だが――


ラベンダーは消えた。


理由は、すぐに察しがついた。


戦死者名簿。


そこにあった、ホワイトの名。


サンドベージュは、笑いそうになる自分を必死に抑えた。


そして同時に、焦りを覚えた。


「探さなければ」


彼は、すべてを投げ打った。


地位。


名誉。


財産。


そして、時間。


一年が経ち、


十年が経ち・・・、


三十年が経った・・・・・・



それでも、ラベンダーは見つからなかった。


焦った彼は、やがて裏の世界へ足を踏み入れる。


犯罪者。


追放者。


闇に生きる者たち。


彼らは、人を探すことに長けていた。


サンドベージュは、彼らをまとめ、仕事を与え、代わりに情報網を築いた。


それが――闇ギルドの始まりだった。


彼自身は、それが歴史に残るとは思っていなかった。


ただ、探していただけだ。


最後まで、ラベンダーを。


だが、彼の願いが叶うことはなかった。


彼は、孤独の中で死んだ。


皮肉なことに、彼の遺した組織だけが、中央平原に深く根付いていく。


闇ギルドは、後にこう評される。


「必要悪だが、組織の堅牢さは称賛に値する」


だが――


その創設者の歪んだ想いを、理解する者はいなかった。


理解される必要も、なかったのだろう。


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