いっちゃんストーリー
適当に思いついたままを書いておりますので、ご了承ください。
俺の名は樹。永遠のさすらい人だ。世界中を旅して、一年に一度行きつけの珈琲店で仕事を行う。
俺の仕事? ふっ、まだ俺の名を知らない奴がいるとはな。自惚れ過ぎたか…。
お嬢さん、近い内に俺の仕事が何なのか分かるぜ。その時が来るまで楽しみに取っときな。
おっと、時間だ。これから旅に出なくちゃいけないもんでね。俺の使命って奴よ。
また会える事を楽しみにしてるぜ。あばよ。
「で、店長。あの人って何やってる人なんですか?」
「うーん。僕も良くは知らないんだけど、一年に一回ふらっと現れて、コーヒー片手に大量の紙に何かひたすら描いてるんだよね」
「へー。何か変な人ですね。あっ! 再来月の雑誌、いっちゃんさんのデザイン服特集だ!」
「あぁ、あの有名な凄腕デザイナーの人?」
「そうです! 一年に一回だけ突如として数百枚に渡る服を手がけて、それはどれも大流行するんですよ!
「何か『一年に一回』って所、さっきのお客さんそっくりだね」
「そんなことないです! いっちゃんさんは、あんな変なおじさん何かに似てませんよ!」
「写真とかって出てないよね」
「えぇ、顔とか年齢も非公開で、性別が男って事しか分からないんですよ。あぁ、きっと素敵な男性なんだろうな~」
真実は闇の中に潜むのであった。
最後まで読んでくださってありがとうございます。