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森の集落

【85階層】森の集落


階段を降りる。


──森だった。


「また森かよ……」


先ほどの階と同じような光景。

だが、どこか違う。森の奥に、小さな集落が見えた。


穏やかな光が差し込み、家々の煙突からは白い煙が立ち上っている。


「冒険者の方は珍しいんです。ぜひ、ゆっくりしていってください。」


年配の村人が、柔らかい笑顔で迎えてくれた。

警戒するべきかもしれないが──何故か、断る気がしなかった。



一日が過ぎた。



二日が過ぎた。



三日が過ぎた。



気づけば、どれくらいの月日が流れたかわからない。


俺はいつの間にか、この集落の中で暮らしていた。

それも、一人の女と共に。


信じられないほど穏やかで、幸福な日々だった。

森の匂い、暖かな食事、何気ない会話。

ダンジョンでの出来事を思い出すことすらなくなっていた。



──ふと、気づく。


俺は集落の外にいた。


「……?」


ここは、森の中。だが、集落は見えない。


それだけじゃない。

さっきまでの記憶が霞み、ぼんやりとしか思い出せない。


──いや、違う。


俺は、思い出してしまったんだ。


呪いのスキル《道草》が発動したのだと。


「……クソ……!」


俺は何をしていた?

いつの間にか、ダンジョンのことすら忘れていた。


いつか見た「可能性の掲示板」を思い出す。


──「あなたが引き返す時、呪いは力を失う。」


もし俺がまた集落に戻れば、《道草》の呪いは消えるのだろう。

そして、俺はあの穏やかな日々へ戻り、二度と冒険に戻ることはない。


選択肢が浮かぶ。


 集落を出る

 集落へ戻る


俺が冒険に戻ることで、誰が喜ぶ?

俺が冒険に戻ることで、悲しむ人がいるのはわかっている。


それでも──


俺は、迷わず前へ進むことを選んだ。


俺は冒険者だから。



スキル《満たされない心》は《いっぱしの冒険者の心》に変化した。


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / 激しく踊りながら素早く移動して回避 / タコ殴り / 丸呑み / スキルを奪われし者 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉 / いっぱしの冒険者の心 / 水洗トイレ / 最後に行きつくのはとげへの感謝

アイテム: まさひこのネームプレート / 鍵束 / 小さな杖 / 銀の音楽アルバム / 冒険者アレクセイの記憶 / 金貨の袋 / 炎竜の鱗 / 魔法の小瓶

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法反射の外套 / 大魔導士の腕輪 / 強者のグラサン / 強欲な盗賊の指輪 / 満たされた盗賊王のブーツ / ヴェルガル族のペンダント / 彷徨う捕食者の指輪


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