コントラバスの吟遊詩人
【79階層】コントラバスの吟遊詩人
──コントラバスの音色が響き渡る。
視界が暗くなり、目の前に黒衣を纏った男が立っていた。
その手には巨大なコントラバス。
「ようこそ、私のステージへ」
──吟遊詩人?
「せっかく出会ったのですから、演奏対決といきましょうか」
彼はにこやかに言うと、低く不気味な旋律を弾き始めた。
──音が、体に刺さる。
「っぐ……!!」
音の衝撃が脳を揺らし、全身の感覚が狂う。
まるで空間そのものが揺らいでいるような錯覚。
──これは、攻撃だ。
「音楽を愛する者同士、心ゆくまで……」
構わず俺は、ヴァイオリンで吟遊詩人をタコ殴りにした。
「ひぃぃ!!?」
吟遊詩人は悲鳴を上げ、殴り飛ばされる。
「お、お待ちください! 命だけは助けてください!」
俺は無言でヴァイオリンを振り上げる。
「助けてくれたら、良いことをお教えします!!!」
【助けますか?】
→ はい
いいえ
俺は力を抜き、ヴァイオリンを下ろした。
「あ、ありがとうございます……!」
吟遊詩人は胸を撫でおろし、ふと俺のバッグを見て言った。
「ついでに、あなたの持っている茶色い液を分けていただけませんか?」
【渡しますか?】
→ はい
いいえ
「……好きにしろ」
俺は茶色い液の瓶を差し出す。
吟遊詩人は丁寧に受け取ると、静かに微笑んだ。
「重ね重ね、かたじけない」
そして、ゆっくりと口を開く。
「……あなたのスキル、終焉からは危険な旋律がします」
「所持していると、あなたの人生の終わりが近づきやすくなってしまうかもしれませんよ」
「……まあ、自己責任でお願いします」
吟遊詩人は優雅に一礼し、コントラバスを抱えながら去っていった。
俺はしばらく立ち尽くし──軽く肩をすくめると、階段へと向かった。
・リソース更新
スキル: 蜘蛛の感覚 / 激しく踊りながら素早く移動して回避 / タコ殴り / 丸呑み / 地面に溶け込んで移動 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉 / 満たされない心 / 水洗トイレ
アイテム: まさひこのネームプレート / 針×2 / 鍵束 / 巻き戻しの巻物 / 小さな杖 / 銀の音楽アルバム / 冒険者アレクセイの記憶 / 金貨の袋 / 炎竜の鱗
装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法反射の外套 / 大魔導士の腕輪 / 強者のグラサン / 強欲な盗賊の指輪 / 満たされた盗賊王のブーツ / ヴェルガル族のペンダント




