改造された冒険者の巣
【75階層】改造された冒険者の巣
目の前の機械兵たちは、かつての見たことがある。
かなり前の階層で見た、改造された冒険者。だが、今回は圧倒的な数で迫ってくる。
「さすがにこれは……ヤバいな」
銃弾と魔法が四方八方から飛び交う。地面に溶け込もうとしても、衝撃で床ごと吹っ飛ばされかねない。かといって、正面から突っ込むのも無謀すぎる。
このままでは、ただの的だ。
「なら……こいつを試してみるか」
──魔法の簡易トランプ。
魔法の女王からもらった品。こんなに早く必要になるとは。
手札を投げるように放ると、空間が歪み、53体のトランプ兵が現れた。
「おお……!」
それぞれが独自の武器を持ち、自分と似たスキルを使える者もいる。攪乱にはもってこいだ。
エース、ジャック、クイーン、キング、ジョーカー──特に強力な個体たちは敵に突っ込む。
「頼んだぞ」
自分はその隙に動く。高速で踊りながら機械兵の視界を翻弄し、隙を見て地面に潜る。
そして、移動する先で見つけたのは──
囚われた冒険者たち
改造される前の彼らが、拘束されて牢に入れられていた。
「待ってろよ……!」
鍵束を取り出し、次々と解錠していく。解放された冒険者たちは混乱しながらも、逃げ道を探し始めた。
「逃げ切れるかはわからんが……今はとにかく、混乱を利用するしかない」
そのとき、
──足が、勝手に動き出した。
「なんだ!?」
満たされた盗賊王のブーツが、自分の意思とは関係なく走り出す。
誘導されたのは、鍵のない密閉された部屋。
「……入れるのか?」
試しに、まさひこのネームプレートをかざす。
認証完了──
扉が開いた。
中にあったのは──冒険者拡張キット。
「……これは」
瞬時に判断し、丸呑みする。
体が熱くなるような感覚。そして──
スキル枠が2つ増えた。
「……助かる」
まだ他にも何かありそうだったが、背後から異様な気配が迫る。
「……これは、ヤバいな」
ボス級の力たちが近づいてくるのを感じる。今ここで立ち止まっている場合ではない。
「逃げるぞ」
すぐにその場を離れ、次の階層へと駆け出した──。
・リソース更新
スキル: 蜘蛛の感覚 / 激しく踊りながら素早く移動して回避 / タコ殴り / 丸呑み / 地面に溶け込んで移動 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉 / 満たされない心
アイテム: 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / 針×2 / 鍵束 / 茶色い液(残り半分) / 巻き戻しの巻物 / 小さな杖 / 銀の音楽アルバム / 冒険者アレクセイの記憶 / 金貨の袋 / 炎竜の鱗
装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法反射の外套 / 大魔導士の腕輪 / 強者のグラサン / 強欲な盗賊の指輪 / 満たされた盗賊王のブーツ / ヴェルガル族のペンダント




