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黄昏の灯火

【70階層】ボス 黄昏の灯火


気づくと、俺はまた一人で階段を下りていた。


さっきまで共に戦っていたはずの「黄昏の灯火」は、どこにもいない。


そういうことか。


目の前にあるのは、見慣れた大扉。


ボスの部屋だ。


何が待ち構えているかはわからないが、入らなければ進めない。


深く息を吸い、扉を押し開ける。


「……!」


そこにいたのは――レヴァン、ルナリア、サファイア、ルシアン。


四人とも、武器を構え、俺を睨みつけていた。


違和感がある。


表情が硬すぎる。動きに妙な統一感がある。


「……悪趣味だな」


戦わなければならない――直感で理解した。


準備する暇もなく、レヴァンが剣を振り下ろしてくる。


それを回避しつつ、ルナリアの魔法が飛んでくる。


「チッ……!」


激しく踊りながら素早く移動して回避するが、サファイアの短剣が鋭く俺の脇腹をかすめた。


地面に溶け込んで距離を取るが、ルシアンの癒しの光が彼らを即座に回復させる。


一進一退。


四人の連携は見事なものだった。


魔法は魔法反射の外套で弾くしかない。


だが、それ以外の攻撃は避けきれない。じりじりと追い詰められていく。


「……なら、連携を崩せばいい」


俺は強者のグラサンを装備し、バッグから魔法のタロットを取り出す。


残り一枚――最後の切り札だ。


カードを空中に放り投げる。


太陽。


瞬間、爆発的な光が辺りを包み込む。


「ぐっ……!?」


レヴァンが目を押さえ、ルナリアが咄嗟に後退する。


サファイアがよろめいた一瞬を見逃さなかった。


俺は躊躇なく駆け寄り、彼女を――丸呑みにした。


「サファイア!!」


叫ぶレヴァン。だが、もう遅い。


彼女が消えたことで、ルシアンの回復も間に合わなくなる。


バランスを失った「黄昏の灯火」は、驚くほど脆かった。


レヴァンの剣を弾き、ルナリアの魔法を弾き、残った三人を次々と倒していく。


「ぐ……は……」


最後に残ったルシアンが崩れ落ちる。


沈黙が訪れた。


「……終わったか」


俺はゆっくりと息を吐く。


視界の端で、敵の体が揺らめくように歪んでいく。


――消えた。


……最初から、彼らは存在しなかったのかもしれない。


全て、ボスが見せた幻。


そう思うことにした。


俺は、次の階層へ向かう。


・リソース更新

スキル: 蜘蛛の感覚 / 激しく踊りながら素早く移動して回避 / タコ殴り / 丸呑み / 地面に溶け込んで移動 / 王の風格 / 道草 / くしゃみ / 買い物上手 / 終焉

アイテム: 誰かの目玉 / まさひこのネームプレート / ウナギ / 針×2 / 鍵束 / 茶色い液(残り半分) / 巻き戻しの巻物 / 小さな杖 / 銀の音楽アルバム / 冒険者アレクセイの記憶 / 金貨の袋

装備: バッグ / 耐熱の手袋 / ヴァイオリン / おしゃれな髪飾り / 魔法反射の外套 / 大魔導士の腕輪 / 強者のグラサン / 強欲な盗賊の指輪


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